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台風17号 石淵ダム最後の洪水対応

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2012年9月30日~10月1日にかけて台風17号が日本列島を襲いました。

石淵ダムは10月1日をもって役割を胆沢ダムへ役割を引き継ぐ予定でしたが、台風襲来のため引き継ぎを延期し最後の仕事をしてくれました。

石淵ダム
石淵ダム




石淵ダム  北上川  胆沢川  第1号  2012/09/30 21:30
http://megalodon.jp/2012-1002-0120-02/www.river.go.jp/nrpc0603gDisp.do?damDischgCode=2102421104&reportTime=20120930213000&reportNo=1



石淵ダム  北上川  胆沢川  第2号  2012/10/01 01:20
http://megalodon.jp/2012-1002-0120-29/www.river.go.jp/nrpc0603gDisp.do?damDischgCode=2102421104&reportTime=20121001012000&reportNo=2



石淵ダム  北上川  胆沢川  第3号  2012/10/01 01:20
http://megalodon.jp/2012-1002-0120-48/www.river.go.jp/nrpc0603gDisp.do?damDischgCode=2102421104&reportTime=20121001012000&reportNo=3



石淵ダム  北上川  胆沢川  第4号  2012/10/01 02:00
http://megalodon.jp/2012-1002-0121-09/www.river.go.jp/nrpc0603gDisp.do?damDischgCode=2102421104&reportTime=20121001020000&reportNo=4



石淵ダム  北上川  胆沢川  第5号  2012/10/01 05:00
http://megalodon.jp/2012-1002-0121-31/www.river.go.jp/nrpc0603gDisp.do?damDischgCode=2102421104&reportTime=20121001050000&reportNo=5






台風17号 石淵ダム最後の洪水調節(PDF) (GoogleDrive保存




特に、石淵ダムは9月30日でその役割を終了する予定でありましたが、この台風17号の出水において最後の洪水貯留の対応を行なっております。

今回の台風17号の洪水対応をもって、石淵ダム管理を終了し、胆沢ダムへ役割を引き継ぎます。



この記者発表資料を読んでいたら涙が出てきそうになりましたよ。

日本最初のロックフィルダムとして、北上川を守る治水の要として、

約60年間、本当にお疲れ様でした。

ちょいと湯西川ダム完成式へ行ってきた。

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10/6に湯西川ダム管理支所にて完成式が執り行われましたので、日本ダム協会の特派員として取材してきましたよ!


初めて乗った野岩鉄道。


湯西川温泉駅で下車。


車が無かったので電車で行きました。


片道3時間も電車に乗るのはしんどかった。







湯西川温泉駅は道の駅湯西川と同じ敷地内あります。公共のバスの発着もあり、休日昼間は駐車場がいつも満車気味になるほどの大賑わい。


でも、早朝8:30では人がちらほら居る程度。


道の駅開店の準備中でした。





会場入口の様子。


普段は放流注意等を表示している警告板は、会場入口前だけ特別表示でした。


「湯西川ダム完成式 式典会場」


これはなかなかレアな。いや、1度しかないですよね。




アップでも1枚。


警告板の解像度が高いようで、もみじの絵がしっかりと出てますね。


しかしまだ紅葉の時期じゃないと思うんですよ。










会場に入り、受付を済ませます。
早めに来場した方が多かったようで受付開始予定時刻前ですが、普通に受け付けてくれました。

「日本ダム協会から取材で参りました!」

まさか、自前の名刺をこういう機会で出す事になるとは思わなかった。

受付をスムーズに済ませ、会場の撮影に。


湯西川ダム完成式





























右岸天端入り口にはくす玉が準備されていました。

おぉ・・・僕も割りたい。



受付の隣には地元の子供の書いた湯西川の絵の展示と、

湯西川ダムの工事中の写真等が展示されていました。





受付開始予定時刻前の状況。


既にまばらに人がいますね。


式典開始直前にも撮れば良かったなと思いつつ、たくさんの人がいたのであまり身動きが取れませんでした。





福田富一栃木県知事の祝辞
会場は用意されていた椅子では足りず立ち見の方が出る程の人出。

あ、誰がどんな事言ったとかそういうのは新聞社やテレビ局にお任せしますので、ここでは書きません。あしからず。



式典最中、テントの外ではいわゆる「中の人」が式典の進行状況を見守ってました。

写真手前左にいらっしゃる青いツナギの方が湯西川ダム管理支所長ですね。毎度お世話になっております!


式典が順調に進み、この後はダム湖名の発表です。





という訳で、ダム湖名は「湯西川湖」となりました!

応募総数は400以上、その中でも「湯西川湖」と「湯西湖」の案が多かったそうな。
河川や地域の地名と整合性を合わせ、湯西川の発展を願ってこの名前を選定したらしい!

例の件もありましたので、Twitterでは「普通の名前で良かった」とかそんな声もありました。

発表直後に某新聞社の方が「奇抜な名前期待したのになー」とぼそっと呟いたのは聞き逃しませんでしたよ!!



式典は最後にくす玉を割ってお終い。

万歳三唱!ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!

湯西川ダム、完成おめでとうございます!

まだまだ試験湛水の水位低下が終わってませんけど、特にトラブルもなく順調に進んでいるようです。最低水位まで落として問題が無いのを確認して竣工となるでしょう。

記念碑
右岸ダムサイトに記念碑が出来ていました。

「湯西川の未来を拓く」

湯西川ダムの工事完成にあたり、ご協力いただいた湯西川地区及び西川地区の皆様に感謝申し上げます。

平成24年10月  栃木県 茨城県 千葉県 宇都宮市


くす玉前で記念撮影をする西川地区の皆様
湯西川ダムは、栃木県・茨城県・千葉県などの受益地域と鬼怒川の治水のために建設されましたが、その影で、湯西川地区・西川地区の方々は長年住み慣れた土地から離れる事になった訳です。大事な土地を提供して頂き、本当にありがとうございました。

宮ヶ瀬ダムならダム&放流&紅葉の最高の組み合わせが見られるかも?

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紅葉名所2012によると・・・
宮ヶ瀬ダムは「例年の見ごろ:11月中旬~11月下旬」が紅葉の見頃だそうな。





宮ヶ瀬ダムの観光放流スケジュールはこちら(PDF注意)に。

11月の観光放流は
3日・7日・9日・11日・14日・21日・23日・28日
※(赤字は土日祝日)

もしかすると・・・
ダム&放流&紅葉の素敵な光景が見られるかもしれません!

この時期に放流するとしたら、大雨での放流でしょうから、安全にダム&放流&紅葉が見られるのは、宮ヶ瀬ダムだけかも?? どうでしょう。紅葉はダムでなんて良いかも?


宮ヶ瀬ダムへのアクセス

宮ヶ瀬ダムへは公共交通機関を利用して行く事が出来ます。

電車+バスであいかわ公園へ

小田急本厚木駅

神奈川中央交通バス「センター経由半原」行き「愛川大橋」下車(約60分)
→バス停から徒歩約20分

JR・京王橋本駅

神奈川中央交通バス「三ヶ木」終点下車(約35分)→関経由半原行き「石小屋入口」下車(約15分)→バス停から徒歩15分

あいかわ公園パークセンターからダム直下まで

ロードトレイン「愛ちゃん号」

料金  大人(中学生以上):片道200円
子ども(小学生):片道100円
●障がい者および車イス利用者は無料
●団体=15名以上で1割引 


【告知】日本一周ダムファン写真展開催のお知らせ

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こんにちは。僕は"Dam Web Ring"というダム愛好家の集まりに所属しているのですが・・・

なんと、写真展をやることになりました!


僕も写真展開催に向けて若干のお手伝いと

とっておきの写真を一枚提供させて頂きました。

Dam Web Ring 企画の写真展ですから、他の方の写真もいいものばかり。

ぜひぜひ、お近くの会場へ足を運んで見て下さい!
まだスケジュール出てないけど

詳細な日程は↓のMORE>>から!



スケジュール

日程ダム詳細
2012/9/11(火) ~ 9/30(日)矢木沢ダム(群馬県)ネイチャービュー矢木沢 9:00~16:00
2012/10/6(土) ~ 10/21(日)阿木川ダム(岐阜県)防災資料館2F 11:00~15:00(木曜・祝日休館)
2012/10/27(土)~11/11(日)日吉ダム(京都府)インフォギャラリー 10:00~16:00(水曜休館)
2012/11/17(土) ~ 12/2(日)香川用水記念公園(香川県)水の資料館 9:00~16:30
2012/12/8(土) ~ 12/24(月)霞ヶ浦ふれあいランド(茨城県)水の科学館(無料スペース) 9:30~16:30
(24日を除く月曜休館)
2012/1/12(土) ~ 1/27(日)寺内ダム(福岡県)あまぎ水の文化村 10:00~17:30(休館日注意)
2013/2/2(土) ~ 2/17(日)長良川河口堰(三重県)アクアプラザながら 10:00~16:00(月曜休館)
2013/2/23(土) ~ 3/10(日)長柄ダム(千葉県)長柄町都市農村交流センター 8:30~17:00
2013/3/16(土) ~ 3/31(日)(調整中)
2013/4/6(土) ~ 4/21(日)岩屋ダム(岐阜県)展示館 8:30~17:00
2013/4/27(土) ~ 5/12(日)尾原ダム(島根県)
2013/5/18(土) ~ 6/2(日)宇奈月ダム(富山県)
2013/6/8(土) ~ 6/23(日)味噌川ダム(長野県)防災資料館 10:00~16:00(水曜休館)
2013/6/29(土) ~ 7/7(日)下久保ダム(埼玉・群馬県)管理所資料館 9:00~16:30
2013/7/13(土) ~ 7/21(日)羽地ダム(沖縄県)羽地ダム資料館 9:00~17:00
2013/7/27(土) ~ 8/4(日)布目ダム比奈知ダム(奈良・三重県)管理所 9:00~17:00
2013/8/10(土) ~ 8/18(日)
2013/8/24(土) ~ 9/1(日)奈良俣ダム(群馬県)ヒルトップならまた 9:00~16:00
2013/9/7(土) ~ 9/16(月)早明浦ダム(高知県)早明浦ダムふれあいホール 9:00~16:30
2013/9/21(土) ~ 9/29(日)定山渓ダム(北海道)定山渓ダム資料館 9:30~16:00(月曜休館)
2013/10/5(土)~10/13(日)豊平峡ダム(北海道)豊平峡ダム資料館 9:00~16:30(土日祝休館)
2013/10/19(土)~10/27(日)
2013/11/2(土)~11/10(日)
2013/11/16(土)~11/24(日)大島ダム(愛知県)大島ダム管理棟説明室 8:30~17:00
2013/11/30(土)~12/8(日)大山ダム(大分県)
2013/12/14(土)~12/23(日)



より大きな地図で 日本一周ダム写真展会場を表示


企画・制作

Dam Web Ring
Dam Web Ring







協力

ちょいと川谷堰へ行ってきた。

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  • 加茂川水系/川谷川/千葉県
  • 形式:アースダム
  • 堤高:15.2m(14.1m)
  • 堤頂長:65.8m
  • 用途:かんがい用水
  • 着工2009年/竣工2013年


行ってきたけど工事中でした!



関係者以外立ち入り禁止なので泣く泣く看板の横から1枚。

堤体がどこだか良く分からない。

これより少し工事が進んだ姿がこちらにありました。
大分様子が変わっているようだ。これはまた見に行きたい。リベンジも兼ねてね!

2013/02/15 追記

堤高15m未満が発覚して「ダム」では無いことになりました。

ちょいと「中川翔子のマニア☆まにある」に出演してきた

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5/25にBS日テレで放送予定の「中川翔子のマニア☆まにある」に出演します。

今回はなんと・・・MCの中川翔子さんと僕の一対一!

今回はダムへロケにも行って、スタジオで収録もして、割と緊張せずに話せた気がしますよ。



放送時間 2013年5月25日/6月1日 (同内容2回) 23:00~23:30

チャンネル BS日テレ

河川関係の防災情報 WEBサイト一覧

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※リンク切れなどありましたらコメントでお知らせ頂けると助かります。

河川関係の防災情報WEBサイト

北海道地方

東北地方


雷情報

ダムのライブカメラ WEBサイト一覧

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※リンク切れなどありましたらコメントでお知らせ頂けると助かります。

ダムのライブカメラ

北海道地方

東北地方

北陸地方

関東地方

中部地方

近畿地方

四国地方

九州地方


【開催告知】 第2回ダムマニア展をやるよー!

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第二回ダムマニア展をやりますよ!!

前回は僕は見る側でしたが、なんと今回は展示&トークショーをしちゃいます。

しかも。しかもですよ?

僕がデザインを監修するTシャツを販売する予定です。(13~15日、後日通販も予定)

14日はトークショーもあるので1日中会場に居ますのでお時間あるかたは是非是非来て下さい!


  • 会 期:7月9日(火)~7月15日(祝月) 9時~17時まで
  •     (13~15日はトークショー開催のため19時まで)
  • 会場名神奈川県立相模湖交流センター
  • 型 式:ダムマニア式ダムの祭典
  • 総合プロデュース:萩原雅紀(ダムライター・ダム写真家)
  • 主 催:神奈川県立相模湖交流センター(指定管理者 アクティオ株式会社)
  • 後 援:相模湖観光協会 藤野観光協会 
  •     
  • み る:ダムマニアによるダム写真・ダム建設記録映像・ダム資料
  •     女子美大院生、南保理沙子のダム日本画(新作!)・ダム模型
  •     巨大建人工物と自然を表現、椋本真理子のダム彫刻
  • たべる相模ダムカレー
  • き く:ダムライター萩原雅紀とダムマニアたちの、ディープなダムトーク!
  • か う:ダムマニア展オリジナルダムグッズ
  • トークショー:各回1000円(ワンドリンク・特別プレゼント付き)
  •     場所…交流センター2階研修室 各回とも15時スタート
  •      13日(土)◆出演者:南保理沙子、井上よしひさ、椋本真理子、萩原雅紀
  •      14日(日)◆出演者:琉、星野夕陽
  •      15日(月)◆出演者:夕顔、めぐぞう、萩原雅紀

酔狂でダムTシャツ作ってみた。

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ダムマニア展の告知でもチラっと書きましたが、酔狂でダムTシャツを作ってしまいました

デザインはこんな感じ。


正面には草木ダムのダム下流面図背面は草木ダムの主放水管部断面図

そう。図面をそのまま採用してしまいました。


色は1色だけです。「水資源機構ブルー」です。

何言ってんだコイツ?と思った貴方はこれを見て下さい。
このロゴの色です。僕が勝手に「水資源機構ブルー」って言っただけだけど。



なんでまた草木ダムなのか!?という声があるかと思います。えぇ。


草木ダムといえば、群馬県は利根川水系渡良瀬川にある水資源機構の重力式コンクリートダム。

ダムマニア・ダム愛好家にはメジャーですが、一般的にはそこまで有名じゃないですよね。

正直、僕も地味だと思います。


それでも何で選んだかって? 機能美ですよ。機能美。


今回色々なダムを検討してたくさん図面を見ましたが、草木ダムが最も美しかった。

設備は最小限でほぼシンメトリー。計画高水量は多めなのでゲート設備は充実。

重力式の重厚さも兼ね備えているのに、余計な線が無くスッキリとしたデザインは・・・

細めのスーツを来た頼もしい中年エリートビジネスマンのような印象。


何を書いてるかよくわからなくなってきましたけど、まぁ、その、なんだ。かっこいいんだ


S/M/Lの3サイズ、ダムマニア展で13日昼頃から全サイズ1着¥3,900で販売します。

通販では¥3,980です。ダムマニア展の方が通販より¥80安いよ!


↓通販サイトはこちらの画像をクリック↓

もし、S/M/L以外のサイズも欲しい方は、通販サイトの問い合わせフォームから書いて下さい!受注生産で対応出来るかも。



関東は渇水の危機?関東の今夏の水不足について考えてみた。

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※この記事は、天気や低水管理について素人である星野夕陽が自分の考えをまとめる為に執筆したものです。責任は持てませんので、参考程度にとどめておいて下さい。


ここ最近、関東地方では雨がとても少ないです。各社のニュースでも少雨・渇水について取り上げられるようになりました。しかし、テレビや新聞では、具体的な内容に欠け、渇水に対して不安を煽るだけの報道が多いように見受けられます。
関東地方は雨の少ない状態が続き、利根川水系のダムの貯水量がこの時期としては過去最低となっていることから、関東地方の1都5県などで作る渇水対策連絡協議会は、今後まとまった雨が降らなければ「取水制限」の実施について検討することを決めました。

ここでひとつ、利根川上流ダム群の貯水の運用方法と過去の渇水を比較し、状況を正しく認識するために情報を整理して、今後を予想してみます。



渇水について見ていく前に、まず、利根川上流ダム群は平年にどのような運用をしているかを理解しましょう。

利根川上流ダム群の貯水運用

平年の貯水運用グラフ


10~12月

農業用水の需要減少と秋雨前線の影響により、貯水量は増加します。

1~3月

冬は雨が少ないため、下流への用水補給(河川維持・上水道用水・工業用水など)のためダムから放流します

4~5月

上流にある山々へ冬の間に積もった雪が気温上昇と共に融け、雪解け水となりダムへ貯めこまれます。利根川上流のダムでは平年で5月頃に、雪解け水で満水になります。

6~7月

水田で稲の作付などのために大量の水が下流で必要になります。そのためダムから大量の水を放流(かんがい用水の補給)します。

7~9月

梅雨と台風で大雨が降る場合があるので、※洪水対策のためにダムの貯水量を減らします。
洪水で一時的に貯水量が増えた場合は、下流が洪水にならないように放流をします。
また、この時期も水田では多くの水を使うため、かんがい用水の補給量も増大します。


雨の多い時期に水位を下げて運用する方法を「制限水位方式」と言います。時期と合わせて、低い水位の事を「夏期制限水位」「洪水期制限水位」など、ダムによって言い方が違う場合があります。また、矢木沢ダムのように年間通して貯めて良い水位が変わらない運用をする「オールサーチャージ方式」のダムもあります。

雨が少ない年は?

台風があまり来なかったり、空梅雨だったりした年の貯水運用はどうなるでしょう?
降水量が少ない時の貯水運用グラフ

平年では大雨が多い7~9月に雨が降らない場合でも、かんがい用水の補給は必要なので大きく貯水量を減らす事になります。この事から、関東では梅雨と台風で雨がある程度降らないと渇水に見舞われる可能性が常につきまとっている事が分かります。


実は、今年は平年と大きく異なる点がもう1つあります。

平成25年 04月23日

利根川上流の6ダムがほぼ満水となりました

利根川ダム統合管理事務所

 首都圏の1都5県(東京都、千葉県、埼玉県、茨城県、群馬県、栃木県)の水源となっている利根川上流8ダムのうち、6ダム(矢木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダム、相俣ダム、薗原ダム、草木ダム)が、4月23日0時にほぼ満水となりました。
 この結果、上記の6ダムに、下久保ダム、渡良瀬貯水池を含めた、利根川上流8ダムの合計貯水量は3億9,537万立方メートルとなりました。

今年も無事、利根川上流6ダムでは雪解け水によりほぼ満水になりました。

何もおかしな所が内容に見えますが・・・もう一度先ほどのグラフを見てみましょう。

平年では5月中旬~下旬に雪解け水で満水のピークを迎えます。

報道記者発表資料の日付を見てみましょう。なんと4/23です。

平年よりも1ヶ月近くも満水を迎えるのが早いです。

平年では5月のゴールデンウィーク頃に奈良俣ダムが満水となり、5月中~下旬に矢木沢ダムが満水になる傾向にありますが、今年は春になって気温が上がるのが早く降水量が多かったため、雪解けが平年よりも早く進行した事が原因と思われます。

このため、貯水量のピークから減り始める時期が早まっています。

降水量を見てみる。


※平成25年7月は7/12現在の数字です。平成6年と平年は7月一杯の降水量の数字です。

この表から分かる事は
  • 5月の降水量が極端に少ない。
  • 雪解けを促進した4月は降水量が多い。
  • 6月は平年に近い降水量。
この3点です。

次に、利根川ダム群の貯水量を見てみましょう。

利根川上流ダム群の貯水量

利根川上流ダム群の貯水量変移

ポイントをグラフに書き込みました。
  1. 雪解け水で貯水量のピークを迎えているが、下久保ダムと渡良瀬遊水地が満水になっていないために、利根川上流ダム群全体では満水になっていない
  2. 他の年ではだいたい5月中旬~下旬に貯水量のピークを迎えている。
  3. 5月~6月上旬の少雨と、下流への農業用水の補給のため貯水量を大きく減らしている
  4. 気圧やゲリラ豪雨の影響で、貯水量が横ばいに変移している。

ここまでで、利根川のダムはどのような運用をしているか?今年の状況はどうなのか?ある程度分かってもらえたと思います。



次に「渇水対策連絡協議会」について。

渇水対策連絡協議会って何?

関東地方は雨の少ない状態が続き、利根川水系のダムの貯水量がこの時期としては過去最低となっていることから、関東地方の1都5県などで作る渇水対策連絡協議会は、今後まとまった雨が降らなければ「取水制限」の実施について検討することを決めました。

このニュースに書いてある「渇水対策連絡協議会って何をする会なのか?

噛み砕いて言うと「貯水量が少なすぎるかも?どうする?」って話し合いをして水の分配の調整する会です。

利根川水系だと、国交省・経産省・農水省・水資源機構・東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県・栃木県、それぞれの代表者が集まって話し合いをします。

ちなみに、7/11に第3回が行われました
第3回利根川水系渇水対策連絡協議会幹事会(臨時)の開催結果
今後の対応
・ダム等の水資源開発施設については、引き続ききめ細かな運用を行っていきます。
・関係機関と連携して節水対策等の取り組みを実施するとともに、状況によって機動的な対応を行っていきます。
・今後、ダムの貯水量等の状況によっては、早ければ来週改めて、更なる対応について協議します。 

何を書いているか噛み砕いて書くと

  • 細かく運用して一滴の水も無駄にしないよう頑張るよ!
  • 節水も頑張る!
  • 今回は様子見にするけど、来週でも状況が改善されなかったら取水制限するか考える

というような具合です。


次に、平成6年の渇水と比較して今後どうなるか予想してみましょう。

今後は?


貯水量の変移を見てみると、7/12現在で平成6年とほぼ同じ貯水量になっています。


平成6年の場合、7/22から取水制限が始まり、7/29~9/8に最大15%の給水制限が実施され9/19の取水制限が解除されています。

今後、さらなる貯水量低下が進めば、平成6年と同様に今年も取水制限が実施される事になるでしょう。ちなみに、僕の私見では今週中にまとまった雨、もしくは、まとまった雨が降りそうな予報が無ければ第4回が開催されて、取水制限をどうするか検討する事になりそうです。

まとめ

平年より雨が少なくダムの貯水量が減少している現在では、渇水・水不足になりかけているのは事実です。ひとりひとりが意識して、節水し、状況の悪化を防ぐ事が大事。水は生活に欠かせない資源であると共に限られた資源でもありますので、無限にあると思わず大事に使いましょう。



ちょいと矢木沢ダムの点検放流に行ってきた。

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2014/05/18に矢木沢ダムで洪水吐ゲート点検のため放流が行われました。

念願です。念願の矢木沢ダムの点検放流です。
ダムが好きになって以来、Youtubeで矢木沢ダムの放流動画を見てから
「次回は絶対に見に行く!」と意気込んでいたら……

2011年は震災の関係で中止。
2012年は利根川のホルムアルデヒド検出事故の影響。
2013年は融雪が早過ぎてゲートまで水位が届いていなかった。
(この時期はまだ渇水という程では無かった)

中止の連続。本当に念願の放流です。

右岸より矢木沢ダムの堤体を望む


当日に矢木沢ダムへ到着するも…人、人、人。こんなにも来訪者が多いとは。
4年ぶりだし、昨年は渇水の関係でテレビでもよく映像が流れていたりもしていたので
過去最高の来訪者にはなるんじゃないかと噂されていましたけど、さすがにこれだけの数とは思いませんでした。


damsiteの萩原さんがYoutubeに動画をアップされていたので載せておきます。
これを見れば一目瞭然ですね。ちなみに僕は、13秒辺りで車を駐めました。


約1kmを歩いて現場に到着。もう撮影スポットなんて空いてないのでは?と思う程の状況。
激しく出遅れた感を感じます。




どこまで行っても人だらけ。
気になったのは、軽装備な人と重装備な人と真っ二つに分かれてた所でしょうか。
ライフジャケットな人達は別ですけど。



運良く最前列特等席を確保出来ました。何故か空いてた。

しばらく待ち、放流開始の09:55くらいから放流のサイレンが鳴り始めます。
周囲がざわめいていた所にサイレンが鳴り、一瞬静かになってから、またざわめきだす。
試験湛水の放流とは違った雰囲気がありました。

そしてサイレンから放流までがまた長い。いや、実際は短いのだが長く感じる。
このサイレン吹鳴の時間がたまりません。

そして待望の……!!


放流きたー!

放流の轟音と、鳴り響くシャッター音と、完成が入り混じった激しい音!
大量の水が流れこんで冷気が漂ってきます。


ダムから放流地点まではスロープ状になっていて、
そこに溜まった砂や埃が混じっているので最初は濁水です。
しばらくすると汚れが取れて綺麗な水が放流されてきます。




ここで一旦僕はこのポジションから離脱してトイレへ。
放流開始は10:00からですが、10分ごとにステップで放流量を6t/sずつ増やしていき
10:40~10:50の間が30t/sで放流量MAXになるので、それまでしばし休憩。

その間に…
知らない人から「これで終わり?」と聞かれ「10:40から今の5倍の水が出ますよー」と答えたり
「何あれ、あの人のヘルメットに『ダム無関係者』って書いてある!」と指されて言われたり
「あ!星野さんですか!?」とSNSでつながっていた人に声をかけられたりしていました。


そして10:30頃からMAX放流に向けスタンバイ。


この頃には放流の水で河川は大幅に増水。
放流前の流水の幅は写真の1/3くらいだったのが30t/sに満たない水量でこんな状況に。
放流って侮れないなと実感。

ちらっと洪水吐を見ると凄い量の水が放流されていて、10:40前にして我慢出来ず突撃


向かい風で放流の水が大量にこちらへ。
周辺道路は豪雨状態で、自身は下着が濡れる程びっしょりに。

一度退避して、10:40に再突入


出始めの6t/sとは比較にならない大迫力の30t/s放流。



これが30t/sの放流か!
ちなみに30t/sというと黒部ダム(富山)の観光放流の2倍、宮ヶ瀬ダムの観光放流と同量です。
それがスキージャンプ式洪水吐になるだけでこんな大迫力になるとは。


歓声と放流の轟音しか聞こえません。


最前列へ行って撮影するも、水しぶきを大量に浴びる。


人と比べると放流される水の高さが良く分かります。


いやーもうたまらん。


その後、放流が収まってくると人もまばらに。


最後は放流が止まるまで見届けて矢木沢ダムの点検放流は終了です。


その後は天端へ。


放流が終わった後の洪水吐をちらり。
ここを先ほどの放流が流れていって、先端で跳ね上げられるわけです。

ちなみにこの構造を「スキージャンプ式洪水吐」と言って、
河川へ水を流す前に、放流水を空中に跳ね上げて流水の威力を殺しています。
スキージャンプ式洪水吐は国内ではあまり多くありません。


愛媛県の黒瀬ダムのスキージャンプ式洪水吐はこんな感じ。
矢木沢ダムとは全然違って見えるかも。


横から見ると、水を跳ね上げている様子が良く分かります。


ダム上部のゲートから放流すると、赤矢印分の高さを下まで一気に流れて
放流の威力が強いままになってしまうけれど、空中に跳ね上げてる事で青矢印の高さだけで済む。
高さが低くなった分だけ、しっかりと勢いを殺せてるわけです。

これがスキージャンプ式洪水吐の一番重要な所です。


さて、少々話が脱線しましたけれど、再度矢木沢ダムへ。


今回初めての試みらしい、露店が出ていました。
確認すると、おにぎりとすいとんが200食用意されていたらしいですが、
なんと完売してしまいました。
水上と言えばみなかみダムカレーがあるので、多くの人はダムカレーへ行っていしまうのでは?
と思っていましたが、まさかの完売。ちょっと驚きです。

ちなみに僕は滑り込みでなんとかありつけましたが、なかなか美味しかったです。
特に放流で冷えた体にすいとんはとても有り難かった。

露店の出店はもしかすると「ダムは観光になるかも?」と地元の方々が強く感じてきてくれた証拠かもしれないと感じます。
例えばの話、露店で点検放流特別仕様のダムカレーなんて出したら……なんて思ったりして。


そんなこんなであっという間に終わってしまいました。
ダム到着から離脱まで、たっぷり2時間以上も居たのにこんなに短く感じるなんて。
普段僕が使っている水を水源から直接浴びる事も出来たし、大満足の放流でした。





ちょいと奈良俣ダムの点検放流に行ってきた。

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矢木沢ダムの点検放流に引き続き、奈良俣ダムの点検放流も見てきました。


はい。いきなり放流している写真です。


奈良俣ダムの非常用洪水吐は越流式で、水位が高くなると自然と溢れてしまうからです。



奈良俣ダムの非常用洪水吐の高さはEL888.00m(ELは標高の事)です。
川の防災情報で奈良俣ダムの水位をチェックして888.00m以上なら、まず間違いなく最初の写真のように越流しているので、放流を高確率で見られるチャンスでもあります。
特に4月後半~5月半ばは融雪のために水位が高く、越流している事が多いですね。
今冬は雪が多かったので、ダムへ流れこむ水も多いようです。



なにげに今まで奈良俣ダムの融雪放流も見たことが無かったので、点検放流と融雪放流が一緒に見られて幸運です。
水紋が実に美しい。


洪水吐のすぐ下に橋があるので、正面からも眺められます。


あーなんだかこれだけでも結構満足出来そう。


晴れてはいたけど雲も多めで、ダムの表情もころころ変わってましたね。
天候もバッチリ、これはもう点検放流が始まるのが待ち遠しい限り。

とはいえまだまだ時間があるので少し散策です。
奈良俣ダムにはダムの堤体に700段の階段がついていて堤体を登って上までいけます。
さすがにそんな時間は無いので遊歩道を少し進んで……


大きな大きなロックフィルダムの堤体が目前に。


↑はマウスでドラッグすればぐりぐり動かせます。
どんな所へ行けるかよく分かるでしょう。

ダムをたっぷり感じ取れるところも奈良俣ダムの魅力ですね。


点検放流開始直前になり直下へ戻ります。


すでに橋には人だらけ。最前列は場所取りのためか座り込んでいる人も。


僕はここから。
ここもすでに人がたくさん。

矢木沢ダムの点検放流と同様にサイレンが鳴り響いて……


きたー!!


じわじわと!!


水が!!!


迫ってくる!!!


ダムが大きすぎてゆっくりに見えるだけで、実際は結構早いです。


そして減勢池まで到達。


奈良俣ダムの点検放流は僕も動画を撮っていたのでこちらも。


点検放流の水紋も綺麗!
直下では歓声がたくさんあがってました。 矢木沢ダムよりも落ち着いた放流なので、来訪者のも余裕が見られます。


橋の上は人がたくさん。ぎゅうぎゅうの様子だったので、僕は行かずに引きの絵を撮りに移動。


美しい。 奈良俣ダムの白い堤体に点検放流の白い水。映えますね。


いやーほんとに良いなー。美しいなー。


矢木沢ダム程は水量で大きく変化しないだろうと思い、この後は天端へ移動。


天端にも人がたくさん。


常用洪水吐からの放流。


ゲートの真上から。 美しい放流ですが、ゲートでは轟音が鳴り響いてます。水の流れも結構激しい。

左岸からダムを。 パノラマで撮ったら曲がって写ってちょっとおもしろい。


天端からダム湖を望む。うーん、いい天気。

 
ビュー: 奈良俣ダム天端(撮影: 星野夕陽(ダム愛好家)

高さ158mのロックフィルダムな奈良俣ダムの天端はさすがの広さ。

この後は、知り合いのダム愛好家達とだらだら喋りながら流れ解散になりました。
もちろん放流が終わる最後までいましたけど!

点検放流はまた来年もあるといいなー。このままどんどん来訪者が増えて欲しいですね!


ちょいと湯田ダムの試験放流へ行ってきた。

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2014年6月9日の出来事でした。

突如、東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所から発表されました。

[湯田ダム]クレストゲートからの試験放流を実施

それはもう大変な事ですよ。
湯田ダムと言えば、ダム愛好家から格好良いダムとしてかなりの人気を誇るあの「湯田ダム」です。

Twitter上では多くのダム愛好家がざわめきだしました。





僕も湯田ダムは大好きなんですよ。それはもう絶対に見たい!
と思ったので即日有給申請しちゃいました

しかし。


当日の予想天気図がこちら。

岩手県に低気圧の中心が…

なんだか凄くダメそうな予感。






来る6月12日。延期が発表。
「金曜日なら行けたのに!」という阿鼻叫喚の声がちらほら。
僕はもちろん即時有給変更再申請を行い行ける段取りを整えました。



ちなみに今回試験放流を行った理由は、2013年は全国各地で豪雨が多発、湯田ダムのお隣の御所ダムでも計画を上回る豪雨が発生。湯田ダムでもいつ非常用洪水吐を使う事になるか分からないが、50年もの間開けた事が無いので周囲の状況やゲートの挙動などがどうなるのか分からない。その為、一度試験をして確認してみようという事になった訳です。

特に地元から要望があったとか、そういう話は無いそうなので、今後も行われるかは期待薄ですね。






当日10時から放流開始ですが、9時前には到着。すでに人がちらほら。

撮影アングルを確認して、三脚をセットして、撮影の準備。
管理所へ行って放流スケジュールの確認。
10:00よりクレストゲートを10cm(1門あたり放流量は秒間2トン、秒間計12トン)開ける。
10:30よりクレストゲートをさらに10cm(計20cm、秒間計24トン)開ける。
11:00で放流終了。
との事。



一緒にダムカードも貰いました。


天端が途中から立ち入り禁止でした。
ゲート点検の作業の方がたくさんいたので、邪魔にもなるから仕方ないのかな。
でも、スキージャンプ式洪水吐から落下していく水を、上から眺められなかったのは少し残念。


放流5分前から放流開始直前のサイレン吹鳴が始まります。

サイレンでかき消される周囲の話し声。
サイレンの轟音で一切のノイズが消え、静寂さえ感じる。
一斉にダムへ集まる視線。
この瞬間、皆がひとつになる。
試験放流特有のこの雰囲気がたまらなく好き。

そして僕は正面アングルへ走ります。


準備はOK!いつでも来い!!



きたー!!!

って、2門同時だと!?


洪水吐に生えてた木?草?が早速流されていきました。


そしてまた同時に2門!


うーん、とても美しい。2門ずつなら次が最後かな?



きたー!!


感動のクレストゲート全門放流。

まさか、湯田ダムのクレスト放流が見られる日が来るなんて夢にも思っていませんでした。


放流はこんな感じに。ゲートが微妙に上がっているのが分かるでしょうか?


別アングルからも撮ってたりします。


あぁ~カッコイイなぁ~。たまらないなぁ。


再度、左岸のアングルへ移動。
矢木沢ダムの試験放流では歓声があがっていましたが、湯田ダムでは違いました。
皆、息を呑むといった感じ。

それにしてもゲートを10cm開けただけでこんな迫力になるとは。
いい意味で期待を裏切ってくれました。


いやぁ、有給取ったかいがあるなぁ。
今までに見た放流でも1,2位を争うカッコよさ。来て良かった。


10:30になり、ゲートをさらに10cm開けて20cmの開度へ。
少し前の写真と見比べると、水が落ちていく放物線の形が変わっているのが分かります。


放流されて落下する水の位置をよく見ると…

写真を見て左側はすぐ下へ落下していて、
右側は遠くへ落下している様子が分かります。

放流される水が暴れて周囲へ何らかの悪影響を及ぼさないように、洪水吐の形状を微妙に変えて工夫しているものだと思います。

写真左側はすぐ下にゲート室があるからそれを避けているのかもしれませんね。

重力式アーチダムに、繊細な形状の洪水吐。
設計や施工の苦労が伺えます。













ゲートを20cm開けた状態がこちら。コンジットゲートは1門開いたまま。


その後、11:00になり放流量は少なくなっていき、名残惜しいですが放流は終了しました。





この後は管理所に行き、湯田ダムの支所長さまと管理係長さまと少しだけお話をしてきました。
そこで一度聞いてみたかった質問を紹介します。

「放流をご覧になった感想はいかがでしたか?」

A,
支所長さま
「まず1つ残念だったのは、私ここ(管理所内)に居たので、実際現地でゲートが開く瞬間を見られなかった。モニタでは見ていたけど、最初(ゲートが)開く瞬間を見たかったなと。それはどうしても仕事上見れないので。あとは今日やってみて、思ったより迫力がある…というか水の流れの勢いっていうんですかね。今日、皆さんは入れなかったのですけど、私達は点検とかで右岸側とかにも入って見たんですけど、例えば流れていって跳ね上がった水の厚さも1mくらいあるような感じで流れていって、凄く迫力があった。あと、終わってみてホッとしたのは、何事も無く終わったという事。試験と言いながらも50年ぶりですので、何があるか…色々な事は想像していたのですけど何事も無く終わった」

管理係長さま
「試験という形でやったのでみなさんがいる状況で出来たのですが、これが本当の洪水で緊迫した状況で開けることになるのはやっぱり怖いなと思いました。皆さんは綺麗だなとかそういう感想だと思いますけど、実際にゲートのボタンを押す方としては怖いなと思いました」



最後に、スローシャッターで撮った放流を。

今回の試験放流は約100名(うち関係者20名)が来訪されたようです。
平日の昼間にこんなに人が来るなんて正直驚き。
関東は沼田にある薗原ダムでさえ50名程だったのに。さすが湯田ダム。

またやってくれると良いな。この素晴らしい放流をもっとたくさんの人に見てもらいたい。
湯田ダムが定期的にこんな放流をしてくれたら観光地の1つになると思うのですが、西和賀町の地元の方、どうでしょう?




ちょいと河川監視環境を強化してみた。

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イベント出演をこなし、若干ノートPCの性能に不満を持ってしまったがために新型Surfaceがとても気になってしまったので、ついついSurfacePro3のi5/128GBを買ってしまった。Photoshop Lightroomを使ってみると旧PCと遜色無く快適に動作するので、これは母艦にしても良いかも?と思い、色々とやってみた。

買ったもの

Lenovo ThinkPad USB3.0ドッグ


USB3.0の入力から、USB3.0×3・有線LAN・DVI-D・DVI-I・ヘッドセット端子を出力出来るユニット。

少々高いものの、Amazonにて15,180円で購入。ディスプレイ出力2系統も要らなければ、ThinkPad ベーシックUSB3.0ドッグの方が安く手に入る。

写真はiPhone4S比。

意外と大きいが、持ち歩くようなものでも無いので特に問題は無い。










VicTsing Thunderbolt Mini Display Port DP to HDMI VGA


ミニディスプレイポートからHDMIかVGAのどちらかへ出力出来る変換アダプター。
メーカーは全く聞いたことが無かったが、ネットで検索してみるとmacでの動作報告がちらほらあったので、Surfaceでも大丈夫だろうと予想し購入。純正が4,000円以上するので、安いものを探してみた。
Amazonにて1,500円で購入







玄人志向 HDDスタンド KURO-DACHI/CLONE/U3


とにかくコストパフォーマンスの良いUSB3.0でHDD1~2台を接続出来る何かを探して見つけたもの。
HDDケースがあれば良かったが、少々割高だったのてこちらに。
RAID機能無しと冷却性能に不満が無ければ問題無し。

もっと安くする方法も…

今回は購入・接続・相性問題等の手間を省くためにThinkPad USB3.0ドッグを利用する事にした。でも、USB3.0ハブやUSB3.0接続の有線LANアダプターやUSB接続のディスプレイアダプターを個別に買う方が安上がりに出来るはず。というか、安くなる計算をしていた。

というわけで、繋いでみた。


何の苦労も無しにすんなり繋がった。
不具合一切なし。拍子抜け。


4画面で1080p×2面&720p×2面によるYoutubeからの動画再生もバッチリ。
ミニディスプレイポートからのモニタでは遅延も無く気になる点は一切無し。
ThinkPad USB3.0ドッグ接続のモニタもほぼ遅延無く再生OK。

ちょっと負荷のかかるアプリを起動すると動作がもたつく事はありましたが、限界が分かっていればそれに合わせて動かせば良いので大きな問題にはならなさそう。

というわけで、このまま母艦としてSurfacePro3はマルチモニタ環境で使えそうです。
お金と手間をかけたかいがあったなぁ。



高遠ダムのダムカードが配布開始されました。

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2014年11月1日 9:00より
高遠ダムのダムカードが配布開始されました。

ダムカードの配布を開始します
長野県(企業局)プレスリリース平成26年(2014年)10月17日

【配布時間】

毎日9:00~17:00

【配布場所】

高遠ダム管理所

【配布方法】

ダムを訪問された方で希望される方に、お一人様一枚お渡しします。

【問い合わせ先】

高遠ダム管理所 0265-94-2210

というわけで、高遠ダムのダムカードはこちらに。



実は、ダムカード表面の写真は僕が撮影したものが採用されました。



よく見ると裏面の左下に小さく「Photo:星野 夕陽」なんて入ってたりします。
知る限りでは一般人の写真がダムカードに採用されたのも名前が入るのも初めて。
いやぁ、ずっと「好きなダムは?」「高遠ダム!」と言い続けてきて良かった!!
今回の写真採用とは全然関係ない。







日本ダムアワード2014を開催します!

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日本ダムアワード選考委員会presents

【 日本ダムアワード2014 】 を開催します!



昨年末に初開催され、ダムファンのみならずダム業界までも騒然とさせ、いきなり伝説となったダムファンによるダム版アカデミー賞!超人気「ダムアワード」が今年も開催!
洪水に、渇水に、日々闘うダム! 
美しい放流、楽しいイベント、見どころだくさんのダム!
今年もっとも印象に残ったダムはどこか!? 
今年○○だったダムは!? 
今年○○したダムは!? 
世界でここだけにして、世界最高のダムファンイベント!
年末のお台場で、今年1年のダムの活躍を振り返りながら、ダムカレーやダムカクテルをみんなで堪能しながら、その功績を讃えましょう!

【日時】

12/27(土) 17:00開場 18:00開演 20:30終了 (予定)



【出演】

【前売チャージ券販売】

12/5(金) 10時~ e+(イープラス) または、ファミリーマート店頭ファミポートなど

※2014/12/08現在 前売チャージ券は完売しました。ありがとうございました。

【料金】

前売チャージ券 2,500円
当日チャージ券 3,000円

国交省のWEBサイト「カワナビ」にインタビュー記事が載りました!

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カワナビとは?
川を中心に水辺の情報案内をしています。その中で、水害への備えや、水辺の事故について注意を促し、楽しく、安全に水辺を楽しむことを呼びかけていくサイトです。

引用:http://www.mlit.go.jp/river/kawanavi/index.html


どうやら、僕が大雨の時にダムや河川の防災情報をTwitterGoogle+といったSNSで発信しているのが、国交省の職員の方の目にとまったようで、こんな事になりました。発信する時は間違った事を書いていないかビクビクしながら投稿していたりますけど!良かったら見てやってください。


引用:http://www.mlit.go.jp/river/kawanavi/observe/vol6.html
インタビュー記事はこちら

ちょいと矢木沢ダム・奈良俣ダムの冬季見学会に参加してきた。

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今回は矢木沢ダムと奈良俣ダムで冬季の見学会が行われたので参加してきました。過去に報道向け見学会は実施した事がありましたが、一般向けは初、冬の両ダムに一般人が入るのも初のとても貴重な見学会です。



矢木沢ダムから利根川水源の山々を望む

集合場所は水資源機構 沼田統合管理所 or 道の駅水紀行館 or JR水上駅のうち希望の場所から。太平洋側からも日本海側からも、電車でも車でも行きやすくてこの図らいはとても良かった。僕は東京から車で行ったので、沼田統合管理所(下地図)集合で参加。
沼田統合管理所から9名・道の駅水紀行館から1名・水上駅から5名の参加でした。





まずは、矢木沢ダムへ直行…ではなく、通り道の須田貝ダム(東京電力)へ立ち寄り。


でもやっぱり……


よく見えないのが須田貝ダム。夏場ならこのくらいなら見えるんだけど…


あ、大して変わらない?


須田貝ダムの時点で、こんなに雪が積もっています。
さらに標高が高い矢木沢ダム・奈良俣ダムではどんな事になっているのやら。


須田貝ダムから冬季通行止めで関係者以外立入禁止である管理用道路へ入ります。夏場は水資源機構が管理し、冬場は東京電力が管理をしているそうで、東京電力が除雪をしています。
それにしても…若干スケールの小さな立山黒部アルペンルート(Google画像検索)のような状態になっている。道路脇の雪壁は、乗っている車より高く積み上がっています。



管理用道路の途中で須田貝ダムをチラリ。やっぱり道路脇の雪でよく見えません。残念。


矢木沢ダムの下流側へ到着。ここも2m以上の雪が積もっています。


矢木沢ダムの下流面がチラリ。ここからダムまで歩いて行きます。


点検放流の時は人だらけになっていた道路もこの通り。


矢木沢ダムといえばこのスキージャンプ式洪水吐。
ここも雪がこんもり積もっています。スキージャンプ出来そう。



夏場の洪水吐はこんな感じ。


トンネルを通って先ほどの地点からダムまで歩きます。少々早歩きで10分くらい?
狭いところ・暗いところが苦手な人には厳しいかも。でも、ここしかルートがありません。


 トンネルはどこにあるかというと、上の写真の川の右岸にある道路の山側にそってあります。
トンネルを通って、東京電力の発電所建屋を抜けてダムへ入ります。
残念ながら、発電所建屋内は撮影禁止でした。


矢木沢ダム堤体内は1~2度で外より暖かいです。湿度は約10%ととても乾燥しています。
写真の壁もさっぱり濡れていませんね。
これは、冬場は関東平野を潤すために矢木沢ダムから利根川へ水をたくさん放流していて、ダム湖の水位が下がっているからだそう。ダム湖の水位が高いとコンクリートから水がしみでてきて、ダム内部の湿度がかなり高くなります。今年が特別渇水であるとか、そういう事ではなくて例年このような状態になるそうです。


ちなみに夏場の堤体内はこんな感じ。湿度が高くて、壁は水滴だらけ。


そしてまずは資料館へ。窓越しでよく写りません!
それにしても水位が低い。堤体内が乾燥しているのはこのためです。


簡単な説明の後、ダムの天端へ向かいます。すでにこの様子。
何度も矢木沢ダムへ行ったことがあるのに、自分の現在地がどこにあたるのかよく分かりません。


こちらは洪水吐ゲート前。欄干が雪で埋もれているのが見えるでしょうか。すごい積もり方!


矢木沢ダムの天端も雪で埋もれていて歩けるところはほとんど無く。
ある程度のところまでは、職員さまがラッセルしてくれていたのでなんとか歩いて天端へ向かいます。


重力式部分の様子。青い部分は欄干のはずだけど…??


洪水吐シュート部。やっぱりソリかスキーで滑りたい。


普段の様子はこちら。


なんとか堤体脇まで辿り着いて直下の様子。発電所建屋が雪で埋もれてる!
これはさすがに「直下にも行かせて!」とは言えない。そもそもドアが開かないらしいし。


矢木沢ダムのアーチは若干オーバーハングしているので、ダム下流面に雪は積もりません。
でも、雪の白さとダム堤体の白さのが相まってか、とても美しい。


アーチ部天端から戻って来くると少し晴れ間も見えてきました。


利根川の水源である奥の山々はたっぷり雪が被っています。
この雪が春になって溶けてくると、矢木沢ダムを常時満水位まで潤してくれるわけです。


ゲートピアからダム湖を望む。うーん、素敵。
京都の社寺で窓から外の景色が見えるアレっぽいイメージ。


車庫の屋根にひさしが付いていると思っていたら、雪庇でした。落ちてきたら危ない。


ちょっと待ち時間があったので、矢木沢ダムの所長さまの近くで聞こえるように
「ゲート室見てみたいなぁ」と独り言を言っていたら、見せてくれる事に!(しめしめ)


今まで特別な見学会にも何度か参加していたけど、矢木沢ダムのゲート室は初めて。


狙いはこのアングル。ちょっと俯瞰気味のアングルからばっちり見えました。


堤体内を歩く様子をプロジェクトX風に。
ゲート室の見学が終わったら矢木沢ダムでの見学は終了して、次は奈良俣ダムへ。


そうそう、最後に矢木沢ダムの所長さまと洪水吐をバックに記念撮影。



奈良俣ダムではまずは管理所へ。すごい大きさのつららが垂れ下がってました。


管理所(ダム湖側)から奈良俣ダムを望む。結氷&積雪したダム湖と堤体が一体化してて、ダム湖と堤体の境目がわからない。


まずは、天端へ。これ、天端です。


写真した半分は天端です。ダムの堤体です。積雪でさっぱり分かりません。


素敵な奈良俣ダムにテンションがあがり誰も足を踏み入れていないところへダイブ。


天端から下流側を。雪が邪魔でよく見えない。


堤体から左岸側を。


洪水吐から下流を望む。シュート部ももちろん雪が積もってます。雪崩れてなくて良かった。


奈良俣ダム左岸にあるヒルトップならまたの様子。
右の方をよーく見てみると…


工事用大型ダンプのタイヤのオブジェが雪で埋まってました。
これ、3mくらいの高さがあるんですけど…?


そして堤体直下へ。あいにくの曇りですけど、吹雪いてることも多いらしいので、見えるだけ良いみたい。一面真っ白で美しい。


こんな除雪車がおいてありました。もしかして、見学会のために除雪してくれたのかな…?


本日(2/17)の積雪深は3m近くとなり、奈良俣ダムでの積雪深としては過去最大級だそうです。


これで、今回の冬季見学会はおしまいです。
水資源機構の広報課に確認したところ、この見学会は初めての試みで次回の予定は現状ありません。反響と要望次第では…?との事なので、どんどん水資源機構にアピールしましょう。

「冬の矢木沢ダム・奈良俣ダムを見たいです!」とか

「都内近郊では味わえない積雪を楽しみたいです!」とか

「次の冬季見学会はいつですか?」とか

どんどん水資源機構に伝えましょう。


ちなみに今回の冬季見学会で、僕は両ダムの春夏秋冬の姿を見る事となりました。
春は融雪で貯水位が上がり満水近くまで水が貯まり融雪放流や点検放流をして、
夏は洪水に備えたり用水補給で水位を落とし、新緑であふれる山々を眺められ
秋は綺麗な紅葉と用水補給で下がりきった水位のダム湖を見て
冬は春にはダム湖と関東平野を潤すであろう大量の積雪に埋もれたダム。
雪と水とダム湖の変移を一年通して見ると、なんだか水の流れが見えてくるような気がしてきました。
大量に積もった雪がダムを通して長い月日をかけて、我が家の蛇口から出てくる水となると思うと感慨深いです。

今回はとても良いものを見せて頂きましてありがとうございました。
ぜひぜひ、今後も冬季見学会をやって欲しいと思います。


見学会当日のTwitterの様子はこちらから。
矢木沢ダム・奈良俣ダム冬季見学会 #冬やぎなら(Togetter)

ちょいと内海ダムの試験放流に行ってきた。

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内海ダムは平成24年12月21日から試験湛水を開始したものの、降水量が少なめな瀬戸内海式気候と離島という条件も相まってなかなか水位が上がらず、2年以上の歳月をかけ平成27年3月18日にやっとサーチャージ水位に達しました。

しかも、どうやら土日までサーチャージからの試験放流を続けるとか続けないとか風の噂を聞いたので「行くしか無い」というわけで…

行ってきました。小豆島。



画像の説明文
淡路島南PA
いきなり淡路島での写真です。
えぇ、東京から高松まで高速バスで行きました。何故か?

土曜日に最速で小豆島入りするためです。

高松駅
東京を金曜日の21時頃に出発した高速バスは土曜朝8時前に高松駅に到着します。

フェリー乗艦!
高松駅から歩いてすぐの高松港へ移動して、フェリーに乗艦します。

そう、小豆島へは船でしか行けません。

フェリーで小豆島へ移動中
高松港から約1時間の航海で…

小豆島の土庄港へ上陸します。正確にはまだ小豆島ではありませんが!

ちなみに土庄港はこちら↓。



土庄港

内海ダム
そしてもう内海ダムへ直行です。

試験放流は「サーチャージ水位を24時間維持する」事が必須ですが、3/21の時点でサーチャージ水位から24時間以上経っています。つまり、いつ試験放流が終わってもおかしくない状況だったわけです。

内海ダム直下
内海ダムの直下は公園が整備されるようですが、まだ工事中では入れません。

あぁ、遊具邪魔…


というわけで、初日はこれだけ見て終わりです。
小豆島には8つのダムがあるのでそちらを優先しました。



小豆島ではひとみ荘に宿泊。昭和の雰囲気が漂う家族経営のいい感じの宿でした。

ひとみ荘からの夕焼け
オーシャンビューのいい感じのお部屋でした。
カーテンがピンク系の色で、ドアを開けた瞬間部屋がピンク色に見えて「ラブホか!?」と思ったのはご愛嬌です。

そして翌日。

内海ダム直下
また来ました。ヨダレ垂らしながら号泣してる姿にしか見えません。

内海ダム水位計
サーチャージ水位はEL.79.0mで、ほんの数cmだけオーバーしている状況です。

内海ダム右岸より
まー堤頂長の長いこと長いこと。

内海ダム天端
四国の重力式コンクリートダムでは、四国最大の早明浦ダムよりも天端が長いです。

天端の全天球パノラマはこちらに。

ビュー: 内海ダム天端(撮影: 星野夕陽(ダム愛好家)



寒霞渓湖石碑
ダム湖は「寒霞渓湖」と命名されました。
内海ダムの近くにある国指定の名勝「寒霞渓」から取られました。



ダム湖上の石
寒霞渓湖上に石が浮いているように見えますが、これはダム湖内にある小山にサーチャージ水位で石だけ見える高さに配置されたそう。

天端より洪水吐を望む
洪水吐は小規模の坊主ダムにありがちな感じ。

洪水吐上から直下を望む
内海ダムの天端からは街を挟んで瀬戸内海が見えます。この光景は珍しい。


右岸下流側には内海ダムを一望出来るポイントがあります。



右岸下流側より
重力式コンクリートダムが下流の街を守っている様子が良く分かります。

内海ダム管理所
内海ダムは香川県営のダムですがダムカードがありますのでちゃんと貰ってきました。

ちなみに、下の地図の場所から「内海ダム」と「粟地ダム」と「三五郎池」が瀬戸内海を挟んで一望できるポイントがあります。



3ダム一望ポイント
いやぁ、海を挟んで3ダムが一望出来るなんてね。
こんな場所、他に知りません。

というわけで、内海ダムの試験放流レポートは以上です。


ここからは余談。

小豆島で数名ほど島民の方から少しお話を聞く事が出来ました。
みんな口を揃えて言っていた事は「ダムが出来て良かった」という事。

小豆島は離島で大きな河川が無いので、降った雨はすぐに海へ流出してしまう。そのため淡水の確保が難しくて、ちょっとでも降雨が少ないとすぐに水不足で断水になってしまうらしい。


更に、小豆島では積極的に節水を意識しているのだろうと感じた事も。

公衆トイレでよく見る「レバーを倒して水を流すタイプの便器」では、レバーを倒すと一定時間水が流れるのではなく「レバーを倒している間だけ水が流れる」ようになってました。これは本州では経験した事のない事でした。

また、日帰り温泉施設では「プッシュ式で一定時間お湯が出る風呂の蛇口」はお湯が出る時間が極端に短かい事が気になりました。もしかすると、節水のためにお湯があまり出ないようにされているのかもしれません。


最後に、「小豆島は水道代が高い」という事。
というわけで試算をグラフにしてみました。

水道代試算グラフ(参考文献:全国水道料金DB
http://www.kurodasoft.sakura.ne.jp/Muwr2/Top.htm)
横軸は水使用量。
水使用量に東京都の世帯人数別平均水使用量を追加。
参考文献:もっと知りたい「水道」のこと(東京都水道局)より
7.8㎥=1人世帯平均
16.2㎥=2人世帯平均
21.6㎥=3人世帯平均
26.3㎥=4人世帯平均
小豆島の自治体である小豆島町と土庄町に加え、比較対象に大都市の東京23区と大阪市を追加。

グラフ化で一目瞭然ですが、小豆島の自治体の水道代は東京23区と大阪市の倍近いコストがかかってます。確かに水道代は高い。

それでも、水道代が上がる要因となるダム建設をするのは、やはりそれだけ水が足りないという事なのでしょう。この記事を書きつついろいろ思い返すと、本州では感じる事がなかった離島ならではの水事情をたった2日間で感じる事が出来ました。
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