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ちょいと湯西川ダムの試験放流へ行ってきた。その3。

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こちらの記事はその3になります。まだの方はその1その2をご覧下さい。

  • 利根川水系/湯西川川/栃木県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:119m
  • 堤頂長:320m
  • ダム湖名:未定
  • 用途:洪水調節/河川維持・不特定用水/かんがい用水/上水道用水/工業用水
  • 着工1982年/竣工2010年予定?

来ました。ゲート操作室です。
もしかしたら今回しか見ることが出来ないかも?と思って、ワガママを言ってみましたけど・・・

言ってみるものですね!!

ゲート操作棟
放流ゲート操作棟入り口

スペック
放流設備のスペック






















色々映り込んで残念な写真ですが・・・。
ここのゲートはいわゆる「利水放流バルブ」です。河川維持や各種利水のために下流へ放流する設備ですが、きめ細かな流量調節をするために径の違うバルブを2つ設置しています。


利水大放流用のバルブ
鍵を開けて中に入ると・・・ガラーンとしてる。
そりゃ、バルブと操作盤しかありませんからね。

よく見ると階段にシートが敷かれていますが、出来たばかりなのでま保護のために敷かれているわけです。
買ったばかりの携帯電話の液晶に貼ってある、保護シートのようなものです。剥がしたい。

右の緑色のモノが利水大放流用主ゲート
左の緑色のモノが利水大放流用副ゲート
これらが利水大放流用のゲートです。


利水小放流用のバルブ
入り口右側には小さなバルブが、利水小放流用のゲートです。
こちらも奥が利水小放流用主ゲート
手前が利水小放流用副ゲート

ここらで、ツーンとした匂いが漂っている事に気付く。
僕「この匂いは何ですか?」
管理支所長「塗装の匂いですね。」
僕「あぁ!今までダムでこの匂いを嗅いだ事が無いので凄く新鮮ですねー。新しいんだなぁ。」

新しいダムに行ったことはいくつかありますが、こういった施設に入ったのは初めてだったので、とても新鮮。改めて出来たばかりなんだなーと実感。

ちなみに、湯西川ダムのゲート類は全て株式会社IHIインフラシステムさんのものだそうです。

利水大放流用バルブ
こう見えて2m以上の高さがあります。大きい・・・。
利水大放流用は最大30t/sの放流が可能ですが、それを制御するのがコレだそうな。
主ゲート・副ゲートで2門あるのは、点検等をする時にどちらかで水を止められるようにあります。
主ゲートと副ゲートの間にあるものは注水設備放流をする際に、主ゲートと副ゲートの間は水が充填されていないとゲートをあけられないらしい。知らなかった!

開度計

利水大放流用ゲート 開度全開
利水大放流用ゲート 開度全開

利水大放流用ゲート 開度全閉
利水大放流用ゲート 開度全閉


















この縦長のモノが開度計。

見学時は利水放流は行われていなかったので、片方を全開・片方を全閉にされていました。





利水大放流用ゲート機械操作盤
機械操作盤ですが、こういうのを見ると押したくなる!!残念ながら触らせては貰えませんでしたが。

利水小放流用バルブ
利水小放流用バルブ

こちらが利水小放流用バルブ
大放流用バルブとはサイズが全然違います。

このバルブなら僕も回せそう。









利水小放流用主ゲート 開度全開
利水小放流用主ゲート 開度全開
利水小放流用主ゲート 開度全閉
利水小放流用主ゲート 開度全閉

こちらのバルブも主ゲートが全開、副ゲートが全閉になってましたよ。






利水小放流用バルブの注水設備
利水小放流用バルブの注水設備


利水小放流用バルブにも注水設備が。
なんだか小ぶりで可愛い。

今までもっと大型の放流用ゲート等は見たことありましたけど、利水放流用の小さなバルブは今回初めてみました。スケールが違うだけで、基本的には同じなんですよね。
主ゲートがあって副ゲートがあって・・・。
なんだか小さな発見。



ふぅ・・・一通り利水放流設備を見てしまった。大満足である。

本当に、たっぷりと見学させてもらってしまった。試験放流自体は24時間以上放流して色々試験をすれば良いので、前日よりは忙しく無いのかもしれないけれど・・・。ここまで全部、管理支所長にマンツーマンで案内してもらっちゃってるんですよ。





















ま、これでもまだ6割くらいなんだけどな!!!

というわけで、その4に続く!

ちょいと湯西川ダムの試験放流へ行ってきた。その4。

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この記事はその4です。まだの方はその1その2その3をご覧下さい。

  • 利根川水系/湯西川/栃木県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:119m
  • 堤頂長:320m
  • ダム湖名:未定
  • 用途:洪水調節/河川維持・不特定用水/かんがい用水/上水道用水/工業用水
  • 着工1982年/竣工2010年予定?

さて、その3の記事までは直下の設備を見学させて貰ったので、今度は天端(ダムのてっぺん)へ移動します。

監査廊
監査廊

天端へ向かうために監査廊を歩いていると右側に階段が!!

僕「この階段の先には何があるんですか??」
管理支所長「利水放流バルブへ繋がる水圧鉄管がありますよ。」

と聞いただけのつもりが、管理支所長はさりげなく階段を下りていく。
見せて貰えるのか!?と思い付いて行く。
降りた先には小部屋があって、小部屋一杯に水圧鉄管が!!

残念ながら水圧鉄管の写真はありません。

水圧鉄管が大きすぎて鉄の壁しか写らないからです。

超音波流量計
水圧鉄管自体は直径2m。小部屋に対して水圧鉄管が大きすぎて手を伸ばさなくても触れる距離にあるんです。
そりゃ鉄の壁しか写りませんよ。

水圧鉄管には超音波流量計が付いていて、現在どのくらいの水が流れているか計測しています。

超音波で計測しているんですねぇ・・・。

知らなかった。




水圧鉄管を見せてもらい、今度こそ天端へ。





選択取水設備操作棟


天端に出るとすぐ近くには「選択取水設備操作棟」が。
シャッターが開いていて、中で現場の方が試験の一環なのか、操作盤を弄ってますよ

またしてもおもむろに管理支所長が選択取水設備操作棟へ。

ここも見せてもらえるのか!


選択取水設備



スペックの表示板を撮影してそそくさと中へ。

たくさんのダムを見てきましたが、選択取水設備操作棟は初めて入ります。

そりゃもうワクワクですよ。
パイプ
ずらずらと並ぶパイプ!
選択取水設備操作棟へ入ると目の前にずらずらと並んだパイプが!
こういうの大好き。

操作盤をいじっている作業員の方がこちらに気付き・・・

作業員「見られますか?」

僕(見たいです)
選択取水設備操作盤
選択取水設備操作盤
というわけで、操作盤を見せて頂きました。

湯西川ダムの選択取水設備は連続サイフォン式選択取水設備ですね。
こいつがゲートが無くても放流したり放流を止めたり出来ちゃう優れもの

仕組みとしては・・・身近なもので例えると「石油ポンプ(画像検索)」です。
石油ポンプでタンクからタンクへ給油する時に何回かポンプをシュコシュコ押すと、自然と空のタンクの方へ石油が流れていくのを見たことがありませんか?あれは「サイフォンの原理」というもので、圧力の関係で勝手に流れていくんですよ。

操作盤に表示されている状態は、ポンプをシュコシュコする前です。
ポンプをシュコシュコすると山のようになっている部分に水が充填されて、サイフォンの原理で右側へ水がどんどん流れていくわけです。

コンプレッサー
コンプレッサー
では、どのように「シュコシュコ」するのかというと・・・。

コイツです。コンプレッサーです。

このコンプレッサーで・・・





充填タンク

この充填タンクに圧縮空気を充填します。

この充填タンクから・・・






パイプ
パイプ

先ほどのパイプを通して、三角の山の部分へ空気を入れて空気を入れて放流を止めるわけです。

放流したい時は、パイプを通して空気を抜けば勝手に水が流れていきます。





この連続サイフォン式選択取水設備というのは、とても便利なものなんですよ。
金属のゲート等はありませんので、コストも安上がり。動作もシンプルでメンテナンスが簡単。

この辺でとある事に気付き始めますが、それはまた後ほど。

選択取水設備を出て、左岸の端へ移動。
左岸側 法面処理工
法面を見ると・・・あれ? ものすごく小さい(範囲が狭い)
僕が今まで見てきたダムの中でもトップクラスの小ささ。

僕「ここの法面は凄く小さく見えるのですが、ここの付近は岩盤とか地質とか良かったんですか?」
管理支所長「そうですね。最初はもっと大きくなる計画でしたが、実際にやってみると想定よりも状態が良かったので、予定より小さく出来ました。」

小さく出来たって事は、その分コストもかからずに済んだって事だよな・・・。


僕「そういえば、放流試験はどうなんでしょう?問題とかは??」
管理支所長「試験はとても順調です!このままいけば、何の問題も無く終了すると思いますよ!」
おぉ、今までで一番力強い返事かも知れない。頼もしい。

湯西川ダムのダム湖
湯西川ダムのダム湖
現地で見学の際には、気付かずに後ほど別のダムの職員さんに聞いた話なのだけれど・・・
湯西川ダムには係船設備(ダム湖へ船を下ろす施設)がありません
予算の関係で削られてしまったとか。

ダム湖を巡視・管理するために必要な施設が予算を削られてしまって作れないという。
ダムの正常な運用に支障は出ないのでしょうか・・・?気になります。

越流堤

選択取水設備操作棟の脇の通路にも入れてもらい、越流堤の裏側から。

おぉ、とても綺麗だ。









越流堤をアップで
越流堤をアップで

とても滑らかに水が流れている。

これは施工が良い証拠











イワツバメの巣
イワツバメの巣

選択取水設備の周りの足場には、大量のイワツバメの巣がありました。

水場には安定してエサがあるし、ダムではよく見かけます。

安定して水場ができる事によって、こうした静物が増える事はダムではよくあるんですよね。





水位はEL684mより30cm程高い。

越流堤の高さがEL684mなので、これより下がるとダムの上からの放流が終了します。

※ELとは標高の事。
天端から直下を望む
天端から直下を望む
堤高119mのダムから直下を望みます。うーん、高い。
凄い勢いで水が流れていく。それにしても・・・減勢池も小さいし、全体的にコンパクトにまとまっている印象を受ける。

湯西川ダム右岸より
湯西川ダム右岸より
僕「導流壁がものすごく低い気がするんですけど、あれで大丈夫なんですか?」
管理支所長「計画では上から1,800t/sまでの放流をする設計ですけど、模型実験でもちゃんと大丈夫でしたよ。」

導流壁というのは、放流している水が流れている部分の両端にある壁の事。
他のダムに比べてもものすごく低い。写真で見ると導流壁があるのかもよく見えないくらいに。

ここで、先ほどから気付いていた事を聞いてみる。

僕「なんだか、全体的にコストがかかっていませんよね。無駄なものが全然無いというか。他のダムと比べても、コストは安く出来上がってるように見えます。」
管理支所長「そうですね。仕分けで予算削られたりもしているので。ここのダムはね、広報費も削られてしまったので、資料館を作らないんですよ。」
僕「えっ?国交省のダムなのに資料館が無いんですか?そんな所あったかな・・・?そういえば、ダムカードは??」
管理支所長「ダムカードも広報費が無いので、今のところ作る予定はありません。」
僕「そうなんですか・・・」

というわけで、見学のレポートはこれでおしまい。
管理支所長には色々ワガママを聞いて頂き、大変お世話になりました。


係船設備とかダム管理に不可欠な施設も無いし広報出来るものも無い。
ダム自体も凄くシンプルで、あらゆるコストを抑えている印象が強い湯西川ダムでした。


最後に下流右岸側から見た放流の動画で今回の見学レポートを締めますよ!




ちょいと鋸山ダムへ行ってきた。

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  • 元名川水系/元名川/千葉県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:19.1m
  • 堤頂長:55m
  • ダム湖名:不明
  • 用途:上水道用水
  • 着工:1960年/竣工:1962年
千葉県鋸南町の上水道の水源になっている鋸山ダムです。

鋸山ダム
鋸山ダム 門の外側より

ダムは大分手前の門で閉ざされ、残念ながら写真はこれだけです。
上水道用のダムは、このように入れない場所が多いです。もっとよく見ることが出来れば良いのに。
でも、大切な上水道の水源ですから難しいのかもしれません。

ちょいと安房中央ダムへ行ってきた。

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  • 丸山川水系/丸山川/千葉県
  • 形式:アースダム
  • 堤高:32m
  • 堤頂長:110m
  • ダム湖名:丸山湖
  • 用途:かんがい用水
  • 竣工:1972年

この安房中央ダムは、安房中央地区へかんがい用水を供給しているダム。
半島や島は、大きな河川も山も無くて、雨が降ってもすぐに海へ流下してしまって水の確保が大変。
房総半島の内陸も例外ではなくて、そのせいでかんがい用の溜池やアースダムがたくさんあります。

安房中央ダム
安房中央ダムの直下より。ダム湖内からにょきっと出てるクレーンのブームが見える。
2011年12月に行ってきた安房中央ダム。表面の草は枯れ、大分茶色くなっていました。
しかも工事中で天端には入れず・・・。がっくし。

 
直下から眺めて、上流側からダムが見えないかな?と、右岸側を上ってダム湖側へ出てみると・・・

あれ?水が無い!

工事のために水を抜いているのかな?
それにしても流木とか多い。

ダム湖にかかる橋
ダム湖にかかる「犬切橋」
そのまま上流側へ狭い道を進むと、ダム湖を渡る事に。小さい橋を越えて、トンネルを越えて、大きめの橋を越える。




うん、狭い。凄く狭い。

車のサイドミラーを畳まないと通れないくらいには狭い。しかし、そこは数々のダム巡りで鍛えられた車幅感覚のお陰で余裕の通過。
内心結構ビクビクしてた。

橋は綺麗だし、タイヤの後もあるし、普段から地元の人に使われているんだろうな。

上流側も当然水は無い。
こうして見ると、川の水量はホントにちょっとしか無いんだな。

昭和27年頃、地元有志で新しくダムを造り用水を確保しようとする気運が高まり

とあるように、昔から水に悩まされて、少ない水を有効に使うための作られたアースダムなんだと実感する。



今回訪問した際に工事していたのは、設備の老朽化のためにH18年度から本格的な改修工事に着手、冬場のかんがい用水をあまり必要としない時期に、ダムの水を抜いて工事をしているそうな。

安房中央土地改良区のWEBサイトに、沿革など詳しい事が書いてありました。

ちょいと久瀬ダムへ行ってきた。

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  • 木曽川水系/揖斐川/岐阜県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:34.0m
  • 堤頂長:103.3m
  • ダム湖名:不明
  • 用途:発電
  • 着工:1951年/竣工:1953年
中部電力の久瀬ダムです。R303の橋から、放流を間近に見る事が出来ますよ!!
ただし、橋のダム側には歩道がありませんので要注意です。

橋から見下ろす久瀬ダム


久瀬ダム減勢工
久瀬ダムの減勢工
いわゆる跳水式減勢工かな?
随分と小さいように見えるけど、これで十分に水の減勢は出来るのかもしれない。
そういえば、似たような形の高遠ダムはいつ見ても減勢工が見えないような。

もっと色々な角度から見たいけれど、あまりアングルはなさそうで今回は橋からだけ。

久瀬ダム正面
谷に小さなダムを作り、発電のために水を溜め、必要以上の水は放流する。単純にそれだけの機能・設備しかない。

他のものに一切お金をかけない飾りっけの無いダムの機能美というか。うん、とてもかっこいいな。

やはりこの手の「小さな発電用ダム」が、僕の一番好きなタイプだな。

ちょいと船明ダムへ行ってきた。

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  • 天竜川水系/天竜川/静岡県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:24.5m
  • 堤頂長:220m
  • ダム湖名:船明ダム湖
  • 用途:かんがい用水/上水道用水/工業用水/発電
  • 着工:1972年/竣工:1976年
天竜川で最も下流に位置する船明ダムです。
電力会社のダムなのに、発電以外の用途があるってあまり見ないかも。

AL9I7162_EOS-1D Mark IV_ISO100
上流側より

AL9I7161_EOS-1D Mark IV_ISO100
ちょっとアップで
天端が道路だったり放流中で安全確認のため等の様々な理由で照明が点いているところがあるのです。
船明ダムは、天端が道路になっていて通行出来ます。


AL9I7164_EOS-1D Mark IV_ISO100
下流側より
でも、どちらかと言えば、照明が無くて真っ暗なダムの方が多いです。
こうして夜景を撮れるなんてとても希少。


AL9I7159_EOS-1D Mark IV_ISO100
上流側バス停より
ダム湖沿いに通るR152(秋葉街道)を、ダムから上流の方へ走っていくとトンネル手前にバス停があります。そこから撮影。

うーん、我ながら美しい写真だww

もっと風が少ない時を狙うと良いかも。

ちょいと城山ダムへ行ってきた。

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  • 相模川水系/相模川/神奈川県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:75m
  • 堤頂長:260m
  • ダム湖名:津久井湖
  • 用途:洪水調節/上水道用水/工業用水/発電
  • 着工1960年/竣工1964年

そうです。また城山ダムです。
たまたま家族で山中湖へ遊びに行った際に、中央道が渋滞していたので道志みち経由で行く事に。

あれ?もしかして城山ダムを通るんじゃ?

って事で寄り道したわけです。

城山ダム展望台より

なにげに午前中の訪問は初めてでした。
午前中だと良い感じで光が当たっているのは知っていたんですけど、一番家から近いダムなのでついつい後回しになって訪問は夕方ばかりでした。

うん、やっぱり午前中が良いな!




何度も言っているので分かってはいたのですけど・・・・・・・・・・・・・


絶妙に全体が見えない!





絶妙に全体が見えないんですよ!!

神奈川県企業庁さん!
草刈って下さい!!!

僕はダムが見たいんです!!


とまぁ、勝手なことを言うのは置いておいて。

城山ダムをダム湖側より
あと、最近写真の現像のテクが増えました。逆光でもある程度どうにか出来るようになりました。
というわけで、上の写真も逆光ですけど青空の写真です。

塗ったりはしてませんよ。あくまで現像段階でなんとかしてます。覆い焼きみたいな感じです。

ちょいと胎内第二ダムへ行ってきた。

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  • 胎内川水系/胎内川/新潟県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:41.5m
  • 堤頂長:90m
  • 用途:発電
  • 着工1958年/竣工1960年

GWに行って来ました胎内第二ダムです。この時期はまさに融雪放流の真っ最中!

早速右岸側の管理所脇から覗いてみると水しぶきが!轟音が!!

胎内第二ダム右岸側



まずは天端に行ってみようと思ったら・・・。


企業局の古い発電用ダムだし、開いてるとも思ってなかったのですが、やはり残念。


放流を天端から見るのもイイのにな!






天端は諦めて、再度天端の脇からダム湖を。


逆光なのでカメラでは無理ですけど、真っ白に見える空の向こうには雪を被った山が見えてました。

空気もひんやりして気持ちいい。





胎内第二ダムまでは車で行けますが、さらに上流は冬季閉鎖のため行けません。


GWでもまだ冬季閉鎖とは、長いな。


この上流には胎内川ダム・胎内第一ダム・奥胎内ダムの3基がありますが、今回は行けず。


気を取り直して、下流側へ向いますよ!


管理所脇から一枚。


融雪放流を狙ってきて良かったなー。


カッコいい。




胎内第二ダム 下流側より
そしてこれが下流側の橋からです。

小ぶりで古いですけど、やっぱり飾りっけの無い発電用はイイ。凄くイイ。


静かな山に響き渡る放流の轟音、音圧、ひんやりした水しぶき。気持ちいい


最後に、放流動画でおしまいにします。
融雪放流は、安全にダムの放流を見ることが出来る数少ない機会なのでお勧めですよ!


ちょいと東富士ダムへ行ってきた。

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  • 酒匂川水系/抜川/静岡県
  • 形式:アスファルトフェイシングフィルダム
  • 堤高:22m
  • 堤頂長:1597.5m
  • 用途:かんがい用水
  • 竣工1971年
当ブログ初登場のアスファルトフェイシングフィルダムです!
堤頂長(ダム本体部分の長さ)は日本で2番。
アスファルトフェイシングフィルダムで1番の長さを誇ります!

諸元
東富士ダム 諸元


大きな地図で見る

航空写真がコレです。変わったダム湖の形。こんな変わったダムはなかなかありません。

東富士ダム直下より
東富士ダム直下より

いきなり直下へ来ちゃいました。


写真に写っている車は僕の車です。


そう。直下まで直接行けてしまいます。








東富士ダム直下より
東富士ダム直下より

堤高も低いし、堤頂長も長いし・・・

完全に土手にしか見えません!

どう頑張ってもダムに見える写真が撮れる気がしませんね。






天端への道路


天端への道路はゲートで塞がれていました。



この先に行きたいのにッ!!









直下より左側へ

ちょっとばかり、歩いて見ても・・・


ずっと長い堤体が続きます。


曲がった土手ですね。


うん・・・。




放流口?
堤体からちょっと離れた所に放流口がありました。
ダム湖から取水された水は堤体の地下を通って、ここに流れ出る形になるのだと思います。

円形だし、かんがい用水のダムだし・・・
もしかすると円筒分水工みたいな構造かも!?

とか思ったりもしましたけど、確認する術はなく。
うーん、ここをいつか覗いてみたい。

ちょいと小原ダムへ行ってきた。

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  • 庄川水系/庄川/富山県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:52m
  • 堤頂長:158.2m
  • 用途:発電
  • 着工1939年/竣工1942年
庄川水系にある発電専用の小原ダムです。
庄川・神通川・常願寺川あたりにある発電用のダムってホントかっこ良くて、前から行きたかったトコなんですよ。
正面
小原ダム正面


右岸
小原ダム右岸より
このゲート沢山ずらずら!っと並んでるのがイイんです!!たまりません。

右岸下流より
徐々に正面へ向かっていきます。発電所の建屋が邪魔!とか言いません。

正面をアップで
そして再度、この正面の姿。かっこいい。ホントかっこいい。

余計な言葉は必要ありません。かっこいい。

一応、簡単に書くと・・・
昔のダムのゲートは、1門あたりの放流能力や耐えられる水圧が少ないのです。
なので、大量のゲートを並べて、放流能力を補い水圧に耐えるようにするわけです。
ゲートがたくさんあれば運用も面倒だし、メンテナンスにもお金がかかるので本来は少ない方が良いですし、最近のダムではたくさんゲートが並んでいる所はほとんどありませんね。

ちょいと須田貝ダムへ行ってきた。

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  • 利根川水系/利根川/群馬県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:72m
  • 堤頂長:194.4m
  • ダム湖名:洞元湖
  • 用途:発電
  • 着工1952年/竣工1955年
東京電力の発電用ダムの須田貝ダムです。
地下式発電所なので、発電所建屋は見えません。また、揚水発電の下池にもなっています。
須田貝ダム
須田貝ダム

「TEPCO電源PR館 須田貝」がありましたが、残念ながら閉鎖してしまったため現在は見学等は行なっていないようです。見えるアングルはこの1カットだけで、他の道路からは樹木が邪魔をして殆ど見えません。残念。

冬の須田貝ダム
冬の須田貝ダム

せっかくなので、冬の須田貝ダムも。

このあたりは雪深いのでかんじき等が必須ですけど、関東近郊で雪を被ったダムの姿を見たいなら水上が一番良いかも?
雪のおかげで若干高い所から見ることが出来ます!といっても、写真を見比べれば分かる通り、殆どアングルは変わりません。

ちょいと若土ダムへ行ってきた。

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  • 神通川水系/山田川/富山県
  • 形式:アーチダム
  • 堤高:26m
  • 堤頂長:68m
  • 用途:発電
  • 着工1958年/竣工1960年
富山県にある小ぶりな、当ブログ初登場のアーチダム
しかも放流真っ最中です。イイ時に行ったなー!
若土ダム

若土ダム左岸側より
見事なアーチっぷり!小ぶりなので、曲線が目立ちますね!


残念ながら天端へは行けません。

しょんぼり。

発電専用ですし、安全対策はそんなにやっていないのかもしれませんね。

余計な予算はかけない!さすが発電専用か。







ダム湖側からのアングルもなかなか。



水がエメラルドグリーンで綺麗な印象。









ダム湖は若干ですが堆砂が目立ちます。




発電用ですので、大した問題にはなりませんけどね。




正面より
ダムの正面からのアングルを探してみましたけど、これが精一杯でした。残念。
もっとよく見えると良いな。数少ないアーチダムだしね!!

では、最後に若土ダムの放流を動画で。

ちょいと水ヶ瀞ダムへ行ってきた。

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  • 最上川水系/寒河江川/山形県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:34m
  • 堤頂長:372m
  • 用途:発電
正月に行ってきた東北電力の水ヶ瀞ダムです。
雪深過ぎて道に迷ったりしてちょっと苦労しました。

水ヶ瀞ダム


ダム直下には合宿所がありました。


ダムの管轄の合宿所があるのは初めて見ましたね。


この辺りは雪深いとはいえ山形市内からの道路は冬季通行止めにはならない。職員さん用の寮等ではなくて、本当に「合宿所」なんだろうな。


東北電力の若手社員が、ここでベテラン社員にしごかれたりしているのだろうか?


雪国ですから当然扉は2重になってました。





最後に正面のアップを。


堤高が低いせいか、ゲートがものすごく大きく見える。

雪を被ったダムはカッコいいな。古い発電用というだけでソソられるのに、さらに!



ちょいと秋葉ダムへ行ってきた。

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  • 天竜川水系/天竜川/静岡県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:89m
  • 堤頂長:273.4m
  • ダム湖名:秋葉湖
  • 用途:かんがい用水/上水道用水/工業用水/発電
天竜川の発電用ダムの秋葉ダムです。僕が大好きなダムの一つ。

AL9I7153_EOS-1D Mark IV_ISO100
秋葉ダム正面


AL9I7151_EOS-1D Mark IV_ISO100
下流左岸側より
これが僕の初めて撮ったダムの夜景写真ですよ。
ダムにハマったきっかけの一つだろうなぁ。

撮影したのは1月末頃で気温1桁の寒い中一人でこれを撮ったのは、強烈に記憶に残ってます。


シンメトリー

これは秋葉ダム直下にある吊り橋から撮った写真。
ダムを見るのも良いけど、撮るのも楽しいな。

ちょいと室生ダムへ行ってきた。

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  • 淀川水系/宇陀川/奈良県
  • 形式:重力式コンクリートダム
  • 堤高:63.5m
  • 堤頂長:175m
  • ダム湖名:室生湖
  • 用途:洪水調節/不特定・河川維持用水/上水道用水
  • 着工:1966年/竣工:1973年
木津川戦隊ゴレンダムの室生ダムに行ってきました。今回は見学会ですよ!

右岸側道路より




天端
天端
諸元
諸元
重力式なので広々とした天端道路。でも、ちょっと離合するのは厳しいかな。


右岸側には諸元が。
なんとも古さを感じさせる。



ダム湖

空も湖面も綺麗で良い見学日和だ!

見学会は結構前から決まってたので不安だったんですけどね。

良かった良かった。




左岸側
左岸側より
左岸側は堤体真横くらいからしか見えず。
下では利水放流が。結構な水量があるようで、ここからでも轟音が聞こえてくる


天端からゲート横のエレベーターへ。僕は丁度ゲートの真上にあたる位置から写真を撮ってますよ。

今回の見学会はちょっと特殊で、中学生から大学生くらいまでの女の子がたくさん。
まさかダムでこんな光景が見られる日が来るとは・・・。

→の写真見てこれ。
天端とゲートの隙間からダム湖が見える。なかなか見られない光景だ。
コレしか隙間が無いなんてなー!


定礎石
定礎石

エレベーターを下りると・・・

なんと定礎石が鎮座しておりました。

ダム内部に定礎石が置いてあるのは初めて見た。

なんでまたこんな所に・・・。殆どの人が見えないじゃないか。



エレベーター出口の左側にはこんなものが。

こういうのは普段から見える所に設置して欲しい!

というわけでここでいつでも見えるように、ちゃんと撮っておかないと。ブレブレだけど。






ダム内部ではこんな階段を昇ったり下りたり。

まさにダンジョン。
探検って感じがする。


そして最後に扉を出ると・・・!!

室生ダム直下より
来た!!
このアングルで見られる日を待ってたよ!!


この写真、超広角レンズで撮ってます。

それでもいっぱいになる程、ダムに近いトコロから。


堤体の迫力と、利水放流の轟音と水しぶきと、

ううん、たまらん。


他の見学者からも歓声があがる。

そりゃ声も出ちゃうよね!!

かっこいいなー。





すぐ脇の建屋に入ると、利水放流バルブ室。
上の写真で放流している管はここから来ているんですよ。

あみあみの足場の下を覗くと・・・

轟音で流れる水が!!





これが「ホロージェットバルブ」っていうものですね。

構造とかは水力発電ドットコムさんのページを見て下さい。

全力で人任せだけど、あれより素晴らしいモノを作れる自信がありません。

直径900mmの管から水が飛び出すわけです。
水が着水しているトコロは「減勢池」というもので、水のクッションで飛んでくる水の勢いを落として、設備が削れたり下流へ水の勢いがそのままで流れる事がないようにしています。

開閉速度は分速37mm。一気にドカっと開くことは出来ません。


室生ダム
そして最後に直下の一番眺めの良いトコロから。

副ダムを越流する水の水紋が綺麗。ダムも空も映えてなかなか良い時に見学させてもらえました。

ダム愛好家としては大満足の見学コースでしたよ。

今度はクレストゲートから放流している時に見に来たい。

では最後に動画を。



ちょいと青蓮寺ダムへ行ってきた。

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  • 淀川水系/青蓮寺川/三重県
  • 形式:アーチダム(中央越流型非対称放物線不等厚アーチダム)
  • 堤高:82m
  • 堤頂長:275m
  • ダム湖名:青蓮寺湖
  • 用途:洪水調節/不特定・河川維持用水/かんがい用水/上水道用水/発電
  • 着工:1964年/竣工:1970年
こちらのダムも見学会で行ってきましたよ!
普通はなかなか行けないあの場所から見ちゃいました。

青蓮寺ダムと言えば、僕はこのアングルが一番好き。
ダムが水を堰き止め、水圧を左右の岩盤へ逃す・・・視覚的に一番分かりやすいこのアングル。

展望台より
展望台より



天端
天端には道路が通ってますよ。

この道路は歩道も車道も凄く狭い。

歩道は人1人しか歩けないし、車道は車一台分くらいしか幅がありません。

さすがアーチダム!

この薄っぺらいコンクリートで大量の水を支えているんだなー。





インクライン
直下への階段

青蓮寺ダムにはインクラインのドルフィン号が設置されてます。なんで「ドルフィン号」という名前なのかは、職員さんに聞いても知らないと言われてしまいました!w

階段もありますので僕はあえて階段で下ります。




僕は高いところが苦手なのですが、あえて階段で降りたのはこの写真を撮るため

見てコレ。

さすが、中央越流型非対称放物線不等厚アーチダム。
あちこち曲がりすぎてて水平垂直がさっぱり分からない。でも、素晴らしいでしょ。このアーチダムの曲がり具合ったら。

わけの分からない曲線に見えて、全て計算された曲線であるわけで・・・。

美しい。実に美しい。

→は、下から見上げたインクライン。
これはこれで乗りたいから、帰りに乗ろう。そうしよう。



さぁ、下まで下りてきました。
下りてくる間、割と怖かったです。いや、かなり怖かったですよ。

うわー、目の前に青蓮寺ダムの減勢池が!
こんな目の前で見られるなんて。来て良かったな。
















減勢池です。今は水が無いので、減勢池っぽくありませんが。


うん、副ダムがデカい。


ものすごくデカい。


こんな大きな副ダムは初めて見たかも。

あ、嘘。川迫ダムで見た。

やっぱりアーチダムの副ダムは大きいですね。

アーチダムは上から水を自由落下で落として、空中で分散させて水の落下の衝撃を落としますが、それを水のクッションで受け止めるために、大きな副ダムがあります。





 ちょっと離れて利水放流設備の建屋へ。なんか写ってるけど気にしない。

←は主バルブと副バルブの間にある注水設備。

ゲートには点検等のために主と副の2つのゲートが付けられています。放流時にはゲート間に注水してからでないとゲートを開けられません。
というのも、中に空気があると水圧で空気が収縮&爆発して、放流管を吹き飛ばすのだそうです。空気って凄いな。



他にも盤とか色々。

いつかボタンを押してみたい。









さて、利水放流設備の建屋を出て、さらに下流へ。

もうすぐ直下正面から見えるかな!?







下流には三重県企業局の発電所建屋が。
青蓮寺ダムから→右のオレンジ色の水圧鉄管で導水されて発電を行なっています。

この発電所はそのうち中部電力へ買われてしまうのかな。


青蓮寺ダム直下正面
そして直下正面へ。
あぁ、凄い。何が凄いって、副ダムの大きさが。

高さは82mとそこそこかもしれないけど、やっぱり大きい。

僕はここから青蓮寺ダムを見たかったんだ。


そしてまた、キャットウォークに戻って常用洪水吐のゲートの解説を。

ここの水密構造は、10cm程度の幅のゴムで水を留めているそうな。たった10cmであれだけの湖の水を留められるなんて。

いやほんと、ダムって凄いな。

写真は解説を受けている中学生~大学生の女生徒。

うん、きっとこんなに若い女の子が多いのは、青蓮寺ダムでは初めてと言ってイイ程の事じゃないだろうか。

室生ダムでも思ったけど、改めて今回の見学会はちょっと異様だなー。もう二度とこんなことはないかもしれないよなー。






解説を聞いてから、ふと見上げたトコロ。オーバーハングしているダムの堤体。
当然、自分の真上にはコンクリートの壁が来ているわけです。

うん、実感した。凄く実感したよ。こういうのは、現地じゃないと体感出来ないよね。


これは、「プラムライン」という設備。

ダムは、季節ごとの気温やダム湖の水位変動からくる水圧変動によって「たわむ」のですが、そのたわみの量を計測する設備の事。

個人的には「ダムのパワースポット」なんて呼んでます。

ダムが壊れたりしないように日々計測を続ける大切な計器の一つ。これがまたなかなか拝むことが出来ないんですよね。

青蓮寺ダムは薄いコンクリートのアーチダムなので、ほとんどダム内部の通路(監査廊)がありませんので、プラムラインもダムの外部に設置してありました。






気づくと日差しが良い感じで当たってました。
アーチの曲線が良く出てる。いい時間に見学に来れたなー。

最後に、ダム管理所の屋上から俯瞰で青蓮寺ダムを眺める。
















右岸からもこのアングルで見られるなんて!あーほんと良い見学会だったな。最高だ。








最後にこちらの看板(?)を。

木津川ダム総合管理所に置いてありますが、地元の方から寄付されたものだそうで。

凄くしっかりとしたものでした。比奈知ダム・青蓮寺ダム・室生ダムは、名張市を守る大切なダム。地元の方にも大切にされているんでしょうね。








ちょいと本郷溜池へ行ってきた。

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  • 淀川水系/本郷川/奈良県
  • 形式:アースダム
  • 堤高:23m
  • 堤頂長:138m
  • 用途:かんがい用水
  • 竣工:1935年
先日の室生ダム青蓮寺ダムの見学会までに時間があったのでちょいと行って来ました。

夏のアースダムと言えば、草が生えて青々としている姿を想像していたんですよ。
アースダムは秋~冬ばかりに行ってたので、そんな姿を生であまり見ていなくて。
ダム便覧にも良い感じの青々とした写真が載っているので、凄い期待してました。

現地近くに行って・・・「あれ?どこだろう?アースダム無いな~」なんて思ってたら

あ、あれ!?

本郷溜池直下より
ちゃ、茶色いじゃないかあああ!そんなあぁ・・・


左岸側から見てもバッチリ茶色いです。
当たり前



天端が駐車場状態です。



ダムの目的に「P(パーキング)」も追加するべき。





ちなみに、左岸側というのはここ。


アースダムでこんな展望台みたいなものがあるのは珍しい?


すごく親しまれている感じがしますよ。
天端へ行くと、アヒルがいました。


アヒル。


しかもダム湖側の堤体にいました。


ま、まぁ、ここまでは良くある。良くあるよ。




堤体はきちんと整備されているようで、結構綺麗。ダム湖側にはロック材がひいてあるようですね。


ダム湖もなかなか綺麗。


すごーく気持ちいい。


なんかあるけど。


本郷溜池 説明板
溜池の説明板だけど、しっかりと「農業用ダムです」って書いてあるのってあまり見ない気がする。
ここなら、地元の人に「溜池ありませんか?」って聞かずに「ダムありませんか?」って聞けば・・・

そんな事はないか。



左岸側に小さな洪水吐がありました。それはもう本当に小さな。

雨量はそんなに多くはないみたいですね。














奥には四阿がありました。
凄く開放感のあるアースダムですね。



左岸側の建屋は老人ホーム的なものの様子。

アースダムの湖畔にとは中々良い立地かもしれませんね。


そして堤体に何かある。








天端もバッチリ整備されてます。


うーん、いつか行った色々と厳しいアースダムとは大違いだ!


気持ちいいなー。


と、思っていたら、ダムに何かいる。



ヤギ。
そっかー、ヤギかー。さっきから何かちらちら見えてたのはヤギかー。

ダムでヤギを見るのは初めてだなー。

ヤギ小屋
四阿から見えたのはヤギの小屋かー。

よく見ると、ダムが満水になってもヤギ小屋が沈まない位置に作ってある親切設計だね!!


ダム湖

色々意表を突かれたけど、とても良いアースダムでしたよ。うん。


アヒルとか、ヤギとか、実は鶏も居たけど。


青々としていると思ったら茶色いとか。


次こそは青々としている時に来たいです。

うん。




ちょいと倉橋防災ダムへ行ってきた。

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  • 大和川水系/栗原川/奈良県
  • 形式:アースダム
  • 堤高:36.5m
  • 堤頂長:250m
  • 用途:洪水調節/かんがい用水
  • 着工:1987年/竣工:2000年
倉橋防災ダムへ行って来ました。

ここはもともとあった農業用のアースダムを嵩上げして、洪水調節機能を設けたので「防災ダム」という名前になってますよ。

ダム湖
右岸側にはこんな立派な石碑が3つもありました。

農業用のアースダムには、この手の石碑がよくあります。


当時ダムを作った人たちが

「俺達が地域のためにこのダムを作ったんだ!」

って感じで建てたんじゃないかと思います。

 これぞアースダム。

アースダムの絶対見ておきたいポイントの1つ。



天端はバッチリ整備されていました。


とても地域の人に親しまれ、大事にされている気がします。


こうんなふうにしっかりと整備されているアースダムは防災ダムに多い印象。





右岸より
右岸側から、眺めると青々としたアースダムの堤体が!

これだよこれ。こんな青々としたアースダムが見たかったんだよ!!

ここからそんな遠くもない本郷溜池は茶色かったからね。


左岸には立派な管理所と、嵩上げ改良の説明板。

ダム便覧にある写真から、かなり年月が経ったかのような・・・。





ダム湖側はしっかりとブロックで覆われていましたね。


上流斜面保護工(法枠ブロック張)だそうな。


これだけしっかりしていると安心感があるなー。








 洪水吐の導流部が思いの外大きめで、やっぱりしっかりとしたものがありました。




そんなに水量はあるんだろうか・・・??




越流堤
導流部がしっかりしていたので、越流堤も立派なものがありました。

左の穴は少しだけ低めに設置してあったので、あそこの水位から越流堤までの高さが洪水調節容量といったところでしょうか。

天端から下流を眺める


これらの田畑や民家を守るために、農業用ダムを防災ダムへ改良したんだなー。








直下へ移動して洪水吐の真下へ。

堤体に階段があるみたいです。

特に立入禁止にはなっていないので、登り降りも出来る様子。





 洪水吐の先は随分と絞られた造りになってましたよ。あれだけ立派な洪水吐だったのに、これは意外。

思ったほど水量は無いのかな?

その先には何やらバルブが。












「非常放流口ゲート」
でした。

口径が1,000mmもあるので、全開にしたら結構な量の水が吐けそうな気がする。

く ら は し
最後にちょっと離れたトコロから。

よーく見ると堤体に「くらはし」って書いてあるのが分かります。

ほんと、色々と大事にされているんだなーと実感するアースダムでした。

こういうアースダムは大好きですよ。他にも色々な「防災ダム」へ行ってみたいなー。

利根川流域1都5県で取水制限実施

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利根川流域1都5県で11年ぶりに取水制限が実施される事になりました。

利根川上流には首都圏の水を支える8つのダムがあり、矢木沢ダムをメインに利根川流域1都5県へ利水補給を行なってきましたが、太平洋高気圧の勢力が衰えず台風も来ないまとまった雨も降らないために、とうとうダムの貯水率が大幅に低下してしまいました。

関東地方整備局は、今夏の少雨により利根川上流ダム群の貯水量が低下していることから、平成24年9月11日9時をもって警戒体制から緊急体制(非常体制)に移行しました。 関東地方整備局においては、引き続き、気象状況に応じたきめ細かなダム運用を行っていきますが、日常生活においても限りある水資源の有効活用に努め、節水にご協力をお願いいたします。
国土交通省関東地方整備局 災害情報より

矢木沢ダムの代わりに利水補給のため放流している下久保ダム
9/1 矢木沢ダムの代わりに利水補給のため放流している下久保ダム



ひとまず、利根川上流8ダムの状況を見てみましょう。
下記の表は国交省関東地方整備局のWEBサイトより拝借しています。

ダ ム 名有効容量
(万m3
貯 水 量
(万m3
貯 水 率
(%)
前日補給量
(万m3/日)
平 年 比
(%)
矢木沢ダム11,5506996-1910
奈良俣ダム7,2002,7333810249
藤原ダム1,4691,35092-13108
相俣ダム1,06031129-1040
薗原ダム30019966591
下久保ダム8,5005,6126612683
草木ダム3,0501,070353241
渡良瀬貯水池1,2201,13193497
8ダム合計34,34913,1053822752
平成24年9月11日0時現在
利根川上流8ダム合計の貯水率は38%へ低下中。

細かく見てみると、有効貯水量が一番大きな矢木沢ダムが貯水率6%
9/1から上水道と農業用水の取水制限が実施されている、群馬県のみどり市太田市桐生市(各リンクは取水制限の案内)へ、上水道の補給をしている草木ダムは貯水率35%
矢木沢ダムの次に有効貯水量が多い下久保ダムは貯水率66%奈良俣ダムは38%

こんなに貯水率が減っている事はなかなかありません。
都市では毎日膨大な量の水を必要としていますが、日常生活では気づかない所でダムが水を蓄え計画的に放流し安定供給されています。


次に、荒川水系と多摩川水系の貯水率を見てみます。
こちらは東京都水道局のWEBサイトより拝借しました。

荒川水系   0時現在
ダム名貯水容量(万立方メートル貯水量
(万立方メートル
貯水率
(%)
前日増減
(万立方メートル
浦山ダム
3,300(5,600)
1,999.261-20.1
荒川貯水池
760(1,020)
764.51010.0
滝沢ダム
2,500(5,800)
1,465.859-29.4
二瀬ダム0~1,600( 2,000)97.474-0.4
以上合計6,560~8,160(14,420)4,326.965-49.9
前年同日量6,720.9100
前々年同日量

多摩川水系   7時現在
ダム名貯水容量(万立方メートル貯水量
(万立方メートル
貯水率
(%)
前日増減
(万立方メートル
小河内貯水池
18,540(18,540)
15,159.282-37.9
村山・山口貯水池
3,258(3,435)
2,640.08111.1
以上合計
21,798(21,975)
17,799.282-26.8
前年同日量18,999.387
前々年同日量16,637.876


荒川水系は前年同日量比の貯水率100%で、ほぼ通常通り。
多摩川水系は前年同日量比の貯水率87%ですが、現在の利根川上流8ダム合計よりも多い貯水量があります

ただし、小河内ダムの水はなかなか使いません。「こんなこともあろうかと」という状況まで使わないかもしれません。下記に「多摩川誌 3.3.2 小河内ダムの新しい機能」から一部抜粋します。
このような施設ができたので,小河内ダムは従来からの給水に対してはもちろんのこと,利根川の流量にいったん緩急あれば一時的とはいえ,ピンチヒッターとしての役割も持つこととなり,東京都民に対する給水の安定化に当たって,またまた重要な使命を担うことになったのである.
仮に、小河内ダムの水を使い取水制限を解除出来たしましょう。

もしそれで、秋雨前線でまとまった雨が降らずダムの貯水率が回復しなかった場合は、冬季に長い長い取水制限や、最悪「断水」になる可能性があります。



水は限られた資源です。

東京都の場合は、都内で供給する水の7割が一般家庭で使われています
各家庭で節水をすれば水不足の状況にとても大きな効果が期待できますので、無駄な消費はせず最小限の使用を心がけましょう。

節水の方法は↓を参考にどうぞ!

ちょいと石淵ダムへ行ってきた。

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  • 北上川水系/胆沢川/岩手県
  • 形式:ロックフィルダム(コンクリート表面遮水型ロックフィルダム・CFRD)
  • 堤高:53m
  • 堤頂長:345m
  • ダム湖名:石淵湖
  • 用途:洪水調節/かんがい用水/発電
  • 着工:1945年/竣工:1953年
日本で最初に着工されたロックフィルダムの石淵ダムへ行って来ました。

石淵ダムは洪水調節とかんがい用水と発電の3つの目的で貯水していますが、貯水容量が小さいため、洪水調節操作の多さとかんがい用水の不足から、下流に胆沢ダムを建設しダム湖の底に沈む運命にあります

石淵ダム

訪問は2012年の正月で、写真を見ての通り雪深い中、遠いので最後の訪問になるだろうなーと思いつつ行って来ました。
まだ、ダムとしての機能は生きていて管理されているので、道はしっかりと除雪されていました。車で管理所前まで向います。





















管理所の看板には正月飾りがありました。これが石淵ダムが迎える最後の正月です。




下流直下にかかる橋。


地震でやられてしまい、もう渡ることは出来ませんでした。





左岸の崖の上にはこんな看板が。


下流に建設中の胆沢ダムの常時満水位の高さがあそこになるそうです。



もちろん、石淵ダムの遥か上



石淵ダム左岸の道路に、石淵ダムの看板がありました。
奥に見えるダム白い壁が、下流に建設中の胆沢ダム



ダムから上流を望むと、綺麗な雪景色がありました。写っている橋がダム湖に沈む旧道の付替道路。


付替道路まで行けるかと奥へ進むと、残念ながら冬季通行止めで行けませんでした。


もう奥から石淵ダムを眺めるチャンスは、僕には無いかもしれません(´・ω・`)



石淵ダムの堤体を左岸上流側から。この石淵ダムは・・・

コンクリート表面遮水型ロックフィルダム
"Concrete Face Rockfill Dam”
通称”CFRD"

というタイプで、形式はロックフィルダムですが上流面はコンクリートで覆われていて水を堰き止めています

初期のロックフィルダム(皆瀬ダム・小渕防災溜池・野反ダム等)に多く、漏水の問題等もあったようで、しばらくの間はあまり造られていませんでした。ただ、最近になって問題を克服し栃木県に建設計画のある南摩ダムで採用されるかもしれません。



極寒で凍りついた堤体が、太陽の光でキラキラ光っていたのが印象的でした。この写真、日本ダム協会のフォトコンに応募して何も引っかからなかったやつ。



こちらが洪水吐。堤体の脇についていて、6門のゲートがありますけど、真ん中2門はオリフィスゲートで、左右の水色のゲート4門がクレストゲートです。


日本で始めてオリフィスゲートが付けられたダムらしいです。






雪を被る天端。よく見ると大分うねってますが、これは2度の大地震の影響です。

1つ目は、2008年の岩手・宮城内陸地震。
震央と石淵ダムは約9.4km。地震の大きさを表すマグニチュードはM7.2。
石淵ダム地点で震度6強の揺れを観測。

2つ目は、2011年の東日本大震災。
石淵ダム地点で震度5強の揺れを観測。

2度の地震で、亀裂が入ったり歪んだりしていますが、調査の結果安全性には問題無いとの事で補修程度で済んでいるそうな。日本で最初に作られたロックフィルダムは2度の大地震を受け完成から59年経っても、ダムとしての機能を失わなかったわけだ。凄いな。うん。

→は天端から通路でつながっている謎の設備。
これ何でしょう?取水設備に見えるけど、かなり古い上に使われているようには見えない。うーん、謎だ。今度聞いてみよう。


















↑も取水設備に見えるけど、どこへ行っているのだろうか。うーん、これも確認しなきゃ。

洪水吐正面
しばらく放流していないためか、導流部は一面真っ白。
中央のオリフィスゲートはローラーゲートで、左右のクレストゲートはラジアルゲートですね。


ちなみに、撮影している場所はこの写真の、一番手前の橋から。


この橋は岩手・宮城内陸地震の時に奥の古い橋が壊れて通行止めになったために、架設されたもの。


古い橋を渡ってみたかったな。出来れば、あそこから放流する姿を見てみたかった。




洪水吐直下の橋から洪水吐を望む。クレストゲートとオリフィスゲートの高さの違いがよく分かる。



堤体はこの通り真っ白。



もうどこに何があるなんて分かりゃしない!





帰り道
冒頭にも書きましたけど、石淵ダムは2012年の9月一杯で役目を終えてしまうので今後見学する事なんて出来ません。冬以外にも来るべきだったなぁ。


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